選挙権がない特権。総選挙は、やっぱり楽しまなくちゃ

とりあえず、こちらが解散総選挙公示前の世論調査をもとにした予測です。
general election forecast
英国議会下院の定員は650、325が過半数となります。


メイ首相が総選挙に踏み切った理由は、実は欧州連合脱退を円滑に勧めるというのは方便ではないかという疑惑があります。
2015年の総選挙のとき、20名くらいの保守党議員が経費をごまかした疑いで警察が捜査を進めていてました。
警察が告発に踏み切るといったニュースが最近でたので、世間の目をそれからそらすため、そして保守党議員を失い下院で過半数を採れなくなることが真の理由ではないかと憶測されています(Theresa May scheduled the general election to distract from expenses scandal, say MPs)。
うん、このほうが納得する、急に決まった総選挙の謎。


第一野党である左派の労働党、解散総選挙の実施のニュース48時間以内に、既に8人の国旗議員さんが立候補しないことを表明しました。
8 Labour MPs Who’ve Quit Parliament After General Election Was Called

左派のなかでも更に左寄りのジェレミー・コービン党首をかかげ、その党首が欧州離脱についてあまり言及したくない労働党、おもしろくなりそうなので要チェックです。
去年の国民投票で欧州連合残留派の英国有権者、どこに投票すればいいのでしょうか?


そのための、中道政党、自由民主党です(英語ではLiberal Democrats、日本の自由民主党が自民党と呼ばれるように省略して Lib Dems と呼ばれます)。
政治的理念は、右派の保守党と左派の労働党の『真ん中のよいとこどり』で、リベラルな都市部のインテリ層に人気がある政党です。
そして、労働党や保守党が訳分からないことやり始めると混乱したり幻滅した有権者が逃げ込む避難場所のような、政党でもあります。
この総選挙では労働党がまとまらなくて訳分からなくなっているので、避難民が多くでて、得票率が上がることが予測されます。
総選挙の実施の公示から48時間で、支持者から500,000ポンドの献金がありました。
そして、8000人もの有権者が新しく党員として登録するほどの人気と期待が英国自由民主党に集まっています。
Liberal Democrats raise £500,000 from supporters in two days


しかも、英国自民党の党首が、Tim Farronさんですよ!
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ヘン顔を集めたわけではないのに、ネットでお顔を探したらこんな個性豊かな表情ばかり。


英国の俳優さんで最近ではハリウッドでも人気者で『ミッション:インポッシブル』にも出演しているサイモン・ペグさんと、サンダーバードのお人形さんを足して二で割ったような容貌で、秀逸すぎます。
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こちらがサイモン・ペグさん。ヘン顔はそんなに得意ではありません。


ティムさんはキャラ系政治家ですね。
最近こういうキャラがたってる政治家が減ってきて寂しかったので、今回の総選挙の楽しみが増えました。
(選挙権がないって、考えようによっては悪くないよねー、純粋に楽しめるもん)



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英国総選挙 〜 売られたケンカを買った労働党

英国のメイ首相が突然に総選挙したいと言い出して、しかも日程は6月8日に決まっていて50日しか時準備期間がないというのに、野党もノリノリで売られたケンカを買ってしまったのです。
あれほどメイ首相は総選挙はないと、絶対ないと、キッパリと、何度も何度も言っていたというのに。
(英国で総選挙は5年に一度。前回が2015年だったので。次は2020年の予定でした)
だから、政治家ってのは、手のひら返しが上手じゃないとなれない職業なんですね。


世論調査では、与党の保守党が支持率を2年前の総選挙の時よりも更に伸ばしているのです。
原因は、EU離脱派を取り込んだことと、第一野党である労働党が党内で悶着がいろいろあること。
現在の労働党の党首のジェレミー・コービンが左派の労働党のなかでも更に左寄りで、中道路線を行きたいグループ(トニー・ブレア系の方々ですね)から反撥を食らっていること。
更に、ほとんどの労働党支持者はEUに関しては残留派なのに、コービンがどういう訳か離脱派であるということ。
これには、さすがのリベラルなコービン支持者も困惑している模様。
労働党は、大きく議席数を減らすことが予想されています。
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それでも、総選挙を支持のコービン。
ちょっと自殺行為過ぎませんか?
それから、反コービン派の労働党議員が、これでコービンを党首から引き下ろして労働党を立て直せると喜んでいたと、話していた他党の議員さんがいました。
しかし、議席を大幅に減らしてしまうと、有権者から再び信頼と支持を得るのって大変ではないのでしょうか。
健全で元気な野党として、これからも頑張って欲しいのに、労働党は不安材料が多過ぎます。


それから、英国は小選挙区制。
死票が多く出る上に、得票率と議席占有利率に大きな開きがでる可能性のある、あの小選挙区制。
ニュースでは、与党保守党が大きく支持率を伸ばして45パーセントくらいとのこと。
しかし、議席獲得数は、更なる躍進をとげ、三分の二近くが保守党となる見込み。
最近世論調査が当たらなくなってはいるものの、保守党優勢で労働党大いに不利な状況には間違いないでしょう。


さて、どうなることやら。



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ジブラルタル、英国EU離脱の悶着のネタ其の一

英国のEU(欧州連合)離脱、問題山積です。
打撃を受けるのが英国のみならずEU諸国でもあり、着地点は何処になりそうなのか、それがいつ頃になるのか、それが全く見当もつかず。
その問題のひとつが、これですね。
ジブラルタル、イベリア半島にある英国の海外領土。
そうなんですよ〜、スペインのちょっと先っぽのほうに、1713年以来英国は領土持っているのです。
EUさん側としては、スペインと英国の合意無しに、EUと英国との合意内容がジブラルタルに適用されることはない、という訳でして、厄介な問題になりそうです。
ジブラルタル境界閉鎖せず=英EU離脱後も-スペイン


ジブラルタル領そのものは、南北に細長く伸びた半島で南北に5キロ、東西に1.2キロ、面積6.5㎢、人口3万2千人という小規模なものです。
過去には軍事的には重要な役目を果たしたわけですが、最近は観光地化した英国の『飛び地』みたいなものだと思っていました。
今でもイギリス海軍のジブラルタル戦隊(Gibraltar Squadron)というものが駐留はしているそうですが。
しかし、EU離脱に伴って、この小さくて風光明媚なジブラルタルが英国vsスペイン/EUの論争の火種になりそうです。


ところで、ジブラルタルはこの山がなんとも魅力的なところなんだな〜、とテレビで観て思っていました。
皮肉にもこの山が、そこからの見晴らしの良さと地下トンネル網によって、ジブラルタルを要塞として重要な場所にして英国の繁栄に導いたのでしょう。
それにしても何とも圧巻な白い岩山。
なんとこれは、一枚岩の石灰岩とのこと。
自然が成し遂げた芸術ですね〜。
Rock_of_Gibraltar_northwest.jpg


で、この山何というのか知らなかったので、このEU離脱のすったもんだに触発されて、調べてみました。
そうしたら、

The Rock

だそうです。
岩でできた山に、『岩』と名付けたようです。
(古代ローマ人から「カルプ山」と呼ばれていたのに。ヘラクレスの柱として呼ばれていたのに)
そういえば、この大雑把で大胆な謎のネーミングセンス、見たことある。
もちろん、アメリカのプロレスラーにして人気俳優のザ・ロック(The Rock)ことドウェイン・ジョンソンさんのことも思い出しました。
それから、
The City
というのもありましたよね。
ロンドンの金融街のことを、The Cityと俗に言うんですよね。
これも、そのままじゃない。
なんのひねりもない、ネーミング。


あと、夏目雅子さんが出演していた日本のテレビドラマ番組『西遊記』の登場人物の名前。
なんと、このヴァージョンの『西遊記』ヘンな中国語訛りの英語に吹替えされて、英国で放送されて、カルト的な人気となっていたそうです。



それはそれで、ま、いいとして、登場人物の名前が、前衛的。
孫悟空が
Monkey
サルを『サル』と名付ける。
さすがです。
ところで、英語版アニメ『ドラゴンボール』では、孫悟空の名前はそのままでした。
よかった。

(あんまりにもいい加減な声優の仕事に、開いた口がふさがらなくなりました)



でもね、よく考えたら、日本では女性に対して『岩』って名前つけてたんですよね。
(参照: 四谷怪談)
岩を『岩』と呼ぶのならまだしも、女性に何故に『岩』と?
それから、京都って、まんま『京の都』という意味じゃないですか。
日本もやってるな〜。


英国人のネーミングセンス、笑ってしまって申し訳ありませんでした。


(それにしても、ゴダイゴいいな〜。昭和の名曲が、作業中のBGMになりそうです)




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英国、欧州連合(EU)脱退を正式に通知しちゃった

本日2017年3月29日、英国は、欧州連合/EUを正式に離脱することを表明しました。


リスボン条約50条、発動!
(「波動砲、発射!」とか「A.T.フィールド、全開!」とかは何度でも出来ますが、リスボン条約50条は一回きりです)



感傷的になって、思い出した曲。
(オバサンは、昭和的な、ヘンな英語がちょこちょこ使われていない、文学的な日本語の歌詞が美しい歌謡曲が好きでした)

♪ もう終わりだね 君が小さく見える

♪「僕らは自由だね」いつかそう話したね
まるで今日のことなんて 思いもしないで♪

そうそう、EUの原則は「モノ・ヒト・カネ」の移動の自由。
それもあと二年で終わるのね。



♪ さよならは別れの言葉じゃなくて 再び逢うまでの遠い約束(そうだといいね)



そうなると、こっちも貼りたくなる

(ひろ子ちゃん、可愛過ぎる)

♪ 愛した男たちを 思い出にかえて
いつの日にか 僕のことを 思い出すがいい
ただ心の 片隅にでも 小さくメモして

(EUさんが英国さんへの恨みを、変え歌しました。
♪ 利用した国たちを 紙切れにかえて
いつの日にか EUのことを 羨むがいい
ただ罰金の 500億ポンドは きちんと払って)


EUが離脱費用として英国に対し支払いを求めている500億ポンドは、日本円にして6兆9500億円だそうです。
よく分からないけど、とんでもない巨額にあることだけは何となく分かります。
現実には、EUと『離婚』しても、もともと節操のない八方美人で二枚舌ならぬ十枚舌くらいある英国には、中国とかアメリカとかインドとか既にたくさんのお相手がいらっしゃって懇意にしているので、全然さみしくなさそうです。


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『忖度』という単語を学んで、ちょっと賢くなった気がします

先週22日の水曜日にロンドンでテロがおこりました。
そして、その翌日、遅ればせながら森友問題デヴューを果たしました。
ネットでニュース観たり、いろいろ調べていたので、連日睡眠不足。
特に森友の件については、ずっと追いかけていなかったので、証人喚問のみならず過去のワイドショーやニュース番組、ネットで上がっているラジオ等、資料がもりだくさん。
しかも、面白い。
関係者がそれぞれ個性的で、際立ってる。
すっかり熱くなってしまいました。
もっと面白いキャラはいないのか、とか、ラスボスは誰なんだ、殆どゲーム感覚。


でも、ふと思うと、問題はそこではないのでは。
忖度はあったのか、寄付はあったのか、とかよく考えてみるとそれほど重要な件ではないのでは。
それが、保護者からの評判もよく教育熱心でごくごく普通の学校法人だったとしたら、ある程度の忖度や寄付があってもニュースにもならなかったでしょう。
一番気になったことは、この幼稚園の『教育方針』ではないでしょうか。


園児に言わせたり、保護者への手紙などにみられる、特定の国に対するヘイトスピーチは、読んだり聞くに堪えません。
海外にいるため余計にそう感じるのか、ヘイトスピーチというこの点に関してはさすがに英国のほうが進んでいるような気がします。
いろいろな宗教や文化が一緒に存在しているので、調和を守って相手を尊重し、自ずと厳しくしないと社会が混乱して分断され、最悪のシナリオにまで行き着く可能性もありますから。
(最悪のシナリオ、つまりヨーロッパの歴史では、宗教とか科学の名の下にしょっちゅう当たり前のように起こっていた残酷なことです)


本当に、怖い。
ヘイトスピーチが産む、差別や偏見。
英国で、そんなものに晒されて、生活してます。
『自称キリスト教徒』にサタン呼ばわりされたことあるしね〜
「私は日本人なので、チャイニーズと呼ばないで」と言ったら「日本人はチャイニーズを嫌悪して差別している」と私を批判してくる人がいるような環境ですよ、ここは。


差別の対象になった時、それがどんなに危険なことなのか分かります。
とりあえず、その学校法人の小学校開校は頓挫しただけ、メディアが大きく取り上げた成果はあったと、前向きに受け止めることもできます。
私は、8〜14歳くらいの思春期前の子供のグループに、石投げられたことと、エアガンで撃たれたことありますからね〜。
この時期の子供達の素直さと残酷さを、肌で感じました。
小学生に、特定の国民への偏見や差別を小学校で『教育』していたとしたら、どんなことが起こっていたか、考えたくもないです。


そんなことをネットで追いかけていたので寝不足が重なりました。
サマータイムが土曜日夜に導入されて、マイナス一時間の睡眠で起きた日曜日は、肩は痛いし、腰も曲がらないし、目もしょぼしょぼ、そして集中力もやる気も何も無し。
おかげで夕方三時間、昼寝というより爆睡してしまいました。
よく寝たので、今日はちょっと調子よかったです。
今週はいろいろガンバろうっと。
(森友問題、これ以上面白くならないで〜、また寝不足しちゃうから〜)



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