愛猫ぷうのいないロンドンなんて、つまらない。

キャンディ・キャンディ考察

何故英国に興味を持ったんだろう、と今更ながら(後悔しながら)考えます。


若い時音楽好きだったけれど、よく考えてみると英国より米国のバンドやミュージシャンのほうが好きなだった気がします。英国にたいする関心は、十代後半に聴きまくった音楽が初めてではなかったようです。


音楽に夢中になるもっともっと前に夢中になったものがあります。
キャンディ・キャンディ。生まれて初めて夢中になったもの。まだ6,7歳くらいからキャンディの世界にのめり込んでました。(歳がばれる!)


キャンディ・キャンディは、70年代に小学生向けの月刊まんが雑誌「なかよし」に掲載され、テレビでアニメ化された、昭和を代表する名作漫画です。ストーリーは孤児院で育ったキャンディが、足長おじさん的存在に支えられながら持ち前の明るく優しい性格で人生を切り開いていく。そこには、恋愛があり、女性の自立があり成長があります(ベタなストーリーと言われちゃそれまでですが)。舞台は20世紀初頭のアメリカですが、キャンディを養女に迎えてくれるアードレー家一族はスコットランド系。キャンディは、一時期英国ロンドンの寄宿学校で暮らします。キャンディはそこでテリィという英国貴族出身の少年と出会い、お互いにひかれていく。という訳で、キャンディの周りにいるのはかなりの英国絡みの男性達です。


ちなみに私が英国使うときは、大雑把にBritianを指し、英国人はBritishを意味しています。実は、英国という国は存在しません。グレートブリテン及び北アイルランド連合王国、United Kingdom of Great Britain and Northern Irelandが正式名称(長過ぎ!)であり、これはイングランド England、スコットランド Scotland、ウェールズ Wales そして北アイルランドNorthern Irelandの四つの国から成立してます。よってサッカーの国際試合はこの4カ国それぞれが別のチームとして参加します。ちなみにスコットランドは、2014年に独立の是非を問う国民投票が行われる予定。古くは古代ローマ時代、ローマ軍はイングランドとウェールズを属州としたものの、スコットランドを諦めました。スコットランドの人々のアイデンティティーは英国にはありません。彼らを英国人(British)と呼ぶのは無礼極まりない行為。スコットランド人Scottishと呼ぶのが正しいです。だからアードレー家の一族は「スコットランド系」と誇りをもっています。


ついでに言うと、ロンドン観光するとついつい買ってしまうお土産、スコッチウィスキー、ウォーカーズのショートブレッド、タータンチェックの柄のマフラーなどは全てスコットランドのお土産で、イングランドの首都ロンドンとは全く関係がありません。スコットランド、さりげなく凄いです。


キャンディの初恋の人、つまり足長おじさんのアードレー家の長であるアルバートは、スコットランドの正装に身をまとい伝統的な楽器バグパイプを奏でていました。キャンディの少女時代の恋相手、アンソニーはアルバートの甥に当たる(アンソニーの母がアルバートの姉)。アンソニーに後ろ姿が似ていると錯覚した相手は、英国人貴族とアメリカ人女優の間に生まれたテリィ。キャンディとテリィの仲が進展していくのはロンドンの寄宿学校時代であり、キャンディの仲介もあってテリィが実母と和解するのは彼の実家の持つスコットランドの別荘です。


しかしここまで原作者の名木田杏子さんがしかっりとした時代やキャラクター設定をしたにも関わらず、一つ大きな間違いが作品の中にはあるのです。


王立聖ポール学院。ロンドンでキャンディ達が在籍する寄宿制の学校ですが、王立なのに尼僧のいるカトリック系はありえません。


イングランドでは、16世紀以降カトリックから分派してイングランド国教会を成立しました。当時のイングランド王、ヘンリー8世が世継ぎのために妻と離婚するためにカトリックから独立したそうです。国の教義を変えてまでの大騒動で、ヘンリー8世は6人もの妻を次々に迎え入れましたが、結局三人の女子が生まれ、そのうちひとりしか成人しませんでした。それ以来、英国国王あるいは王女はイングランド国教会の「長」です。


よって、多くのイングランド人はイングランド国教会に属します(アメリカと違って敬虔なクリスチャンは少なく、大抵の人は牧師さんにお世話になるのはお葬式くらい)。スコットランドにもスコットランド国教会が存在しますが、カトリックもひろく信仰されています。イングランド国教会の聖職者は結婚することが認められて、修道院の制度もありません。


キャンディが育った孤児院は、カトリックの尼僧の服を常に身につけているレイン先生がいることからカトリック系で、キャンディもカトリック教徒であると思われます。アードレー家は、一族の十代の若者をロンドンのカトリック系の寄宿学校に送っていることからやはりカトリック教徒でしょう。


キャンディ・キャンディは、フランスやスペインなどのカトリック圏のヨーロッパの国々ではアニメが放送されてとても人気も高かったということです。文化的に違和感が薄かったのか、日本のアニメと知らずにファンになった人も多いとか。これらの国々では他の日本のアニメもよく放送されていますが、元々日本のアニメなんかには目もくれずアメリカが吹替えしたらそれを時折買って放送するだけの英国では全く知られていません。


キャンディは、物語の中で立派に成長していきます。
もし、私がキャンディに無意識のうちに影響されて外国に来てしまったとしても、キャンディのように成長してません。食べ物と衛生環境に馴れず、自我の強い口だけ達者な「ああ言えばこう言う」人達に馴染めず。これでいいのかな〜、と思いつつ猫に癒されて毎日がなんとなく過ぎていくだけです。

(キャンディ・キャンディ考察、多分まだ続きます)

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愛猫ぷう、17歳の2016年7月、英国のEU離脱の衝撃が冷めないときに旅に出てしまいました。ぷうのいないロンドンで、なんとか適当にぐーたらに生きていけるように、ちょっとはがんばらなくちゃなぁ。

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