英国で幽霊になれるのは特権階級だけですか?

先週、ハロウィーンだったので様々なホラー映画が放映されました。
スプラッタ系はあまり好きではないですが、もともとミステリーとかサイコホラー系は好き。
先入観をもたないように、ウィキペディアになるべく頼らないで適当に十以上の映画を録画しておきました。


そのなかで、唯一英国製作のお化け系ホラー映画を録画していました。
劇場公開をしていない2014年の映画(もともとテレビ用だったのか、駄作すぎて配給会社がなくて一般公開できなかったのか知りませんが)、英国でのタイトルはThe Haunting of Radcliffe House、米国では Alterというホラー映画でした。
一般映画ではないから、日本で配給や放映は可能性が低いので、ネタばれします。




基本はゴースト系、秘密結社系(ウィキで調べたら薔薇十字団、Rosicrucianism)ということです。
おかーさんが巨大な屋敷のリフォームの仕事のために、旦那と子供二人が引っ越ししてきます。
住み込みながらリフォームするのですが、引っ越ししてから夫は性格が変わってしまい(いつのまにかどういうわけか憑依される)、上の子はよく幽霊を見ます。
女性のゴーストが、上の子のベッドにまで入り込んでしまうのです。
実は、ゴーストの目的って、別に子供達じゃなくてこの夫婦。
なのにヘンに子供に絡んでしまうのです。
異変が続いてようやくおかーさんがこの屋敷はおかしいということを認めて、子供達と逃げようとするのですが、車のなかで鍵を忘れてしまったことに気付きます(ああ〜、よくあるパターン)。
勿論、鍵を取りに屋敷に戻るとき、子供達を車に置いていきます(そうしないと、ヘンなこと起こらないからねー。ホラー映画で団体行動は厳禁)。
おおかたの予想通り、鍵取りに戻ったおかーさんは憑依されている夫に捕まってしまうし、子供達を乗せたまま自動車は勝手に走り出すのです。
車全体に、呪いかなにのかシンボルが勝手に刻まれて。
その丸かったり可愛い字っぽいシンボルが車体全体に書かれちゃって、単なる子供のいたずら書きみたいで、思わず失笑してしまいました。
それだけの呪いがかかったはずなのに、荒野を車はけっこうゆっくり進んで安全運転(ふつーのホラー映画だったら、高速で森突っ切ったりとか崖から落とされます)。
適当なところで止まってくれ、子供達は車のドアを難なく開けて、ふたり手をしっかりつないで屋敷に戻ります。
途中で霧が深くなり、荒野のなかに突然、一枚の絵が。
二人が手をつないで荒野で迷子になっている、その様子が描かれている絵が、何故かそこに。
ここでちょっとホラー的にいい感じになったかなー、と思ったとき、何故かふたりは離ればなれに(そうです、ホラーなんだから団体行動はやめましょう)。
なのに、下の子は、意外と簡単に屋敷に戻れました(え???)。
屋敷の地下みたいなところで迷子になってしまうのですが、なんとそこで上の子と遭遇(えええ?????)。


呪いのシンボルマーク書かれまくった車の自動運転とか、荒野で突如現れた二人の肖像画って、なんの伏線とか意味があるの?


ゴーストさんは、150年くらい前に生存していたお屋敷に住んでいたお金持ちの夫婦。
おとーさんは彫刻家/画家かなにかで、憑依していたゴーストも画家だったそうですから、そのゆかりでいつのまにか憑かれていたのかも知れません。
秘密結社のヘンな儀式によって女性のゴーストをおかーさんに憑依させて、二人でこの世に肉体をもって蘇る、というのが目的だったようです。


それだったら、子供達の恐怖体験は何のためだったの?
子供達が無意味にゴーストさんに弄ばれているんですけど。
それに、150年前のゴーストさんなのに近代文明にも理解があって、自動車の自動運転だけではなく配線されていない電話を鳴らしたりとか、ちょっと違和感のある『あるあるネタ過ぎる』ホラーなシーンとかも。
あ〜、私の貴重な二時間、とんでもなくつまらないホラー映画に費やしてしまいました。


それにしても、英国って、いいホラー映画(大昔は別にして)最近作ってたかしら。
ハロウィーンで子供達が仮装して「トリックオアトリート」をする習慣が、結構最近育った英国では、ハロウィーン時期をみはからって様々なホラー映画を作る必要もなかったのでしょう。
ハリポタ役で有名なダニエル・ラドクリフ主演のホラー映画『ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館』(製作は米英共同)も、そんなに素晴らしいものでもなかったような記憶が(このシーンって『リング』っぽくない?と思ってしまったところがありました。原作ではどうだったのでしょうか?)。
傑作だったのは、ニコール・キッドマン主演の『アザーズ』。
これは幻想的でかつ悲哀にみちた良い映画でしたが、製作はスペインと米国、なんと英国は全く関わっていないのです。
舞台が英国だと思い込んでいたのですが、実はジャージーという特別な区でした。


そうなのか、英国って実はホラー映画弱かったんだ。
そりゃそうですねよ、イングランド国教会のもとでハロウィーン祝う習慣もなかったし、ゴースト化するのは王族か貴族が金持ちくらいで、だからお城とかお屋敷にしか幽霊は出ないし、地形がなだらかで山らしい山もないから森が少ないので『異形のもの』や『魑魅魍魎』が出現しやすいポイントも少ないから想像力も働かないのかも。
英国人の連れにも聞いたのですが、一般人が事故死したり自殺した現場で幽霊が出るなんて噂、無いようです。
日本人だったら、多くの人がトンネルとか井戸とか処刑所跡とか森とか沼とかの幽霊話、そして近所にもゴーストとかお化けスポットがあって子供の時に聞いたことがあると思うのです。
一般人でも、怨恨を残して亡くなると、怨霊化してしまうのが日本文化。
英国では、一般人のゴースト化は滅多におこらないようです。
この国では、ゴーストになれるのも、やっぱり階級制が絡んでいるのでしょうか。
だとしたら、ホラー映画も幅が狭くて製作しにくいでしょう。
『リング』の貞子みたいな境遇にあっても、ゴーストになれないもん。


とはいえ、私は映画にもホラーにも英国のホラー話にも詳しくありません(英国人の連れも、よく知らないタイプ)。
もしどなたか、最近のもので良い英国製作のホラー映画をご存知でしたら、是非おしえてください。
それから、英国で一般人がゴースト化したようなお話や噂がありましたら、それもお願いします。
(そういうのがなかったら、特権階級のみが幽霊になれる差別的な国だ、と思い込むよ〜)


とりあえず、ハロウィーン時期に録りだめした映画の中でいまのところのお気に入りは『キャビン』です〜

ホラー映画ファンにとっては、たまらない一本のようです。
それほどホラー映画の知識のない私にとっても、充分楽しめました(ネタばれるので、どこが面白かったのか、内緒)。




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コメント

非公開コメント

No title

クリスマスまで、ばっちりですか??
ぞくぞくするほど怖い映画なくなってしまいましたね、
今、昔の映画見ても怖くないし、刺激的でもなくて、。
おどろおどろしい復讐映画のほうが怖いかも。

No title

イギリスにもホラー映画があったとわ驚きました!v-15

ああ、見れなくて残念・・・ v-393

(イギリス映画は基本的に労働者階級のものかと思っていました)

hippoponさん

お化けとかゾンビとかのホラー映画が、お決まり事が多くなってきたからじゃないでしょうか?
ホラー映画に限らないか、メインなハリウッド映画は、話が予測できるから〜
それを裏切ってくれる映画が好きなんですよ。
韓国映画はその点新鮮で斬新なストーリー展開や演出があるから、いいものが多いのよね。

Re: No title

あったのよ〜、ホラーが。
お化けはお金持ちだけみたいだけど。
ヴィクトリア時代に、搾取されて15時間労働させられた上に、杜撰な計画によるトンネル工事事故で殺されてしまった労働者達が、ゴーストとなって国会に訴える、そんな社会派ホラー映画が観たいです。

映画はいいですよね

ニコールキッドマンのアザースが大好きです
シックスセンスなど、
あら、もう一度みようかしらって映画観ちゃいます(╹◡╹)

Re: 映画はいいですよね

私もアザーズ、大好き。
ホラー以上の何か訴えるものがあるんだもん。
ニコールさんが出演(主役じゃないけど)、韓国のパク・チャヌク監督のイノセント・ガーデン最近観ました。
ゴーストは無しのサイコスリラーホラー、これも面白かったです^0^
(ニコールさんの人間とは思えないほど完璧な『美』が常にホラーレベル〜)

No title

こんにちは、ぷうままさん。

ブログを拝見して「う~ん、イギリスの・・」なんて考えたけど浮かびませんでした。イタリアのゾクゾク話は浮かんだけど。

「サイコ」とかホラーじゃないけど、サスペンスは好きですか。

「悪魔のような女」は、面白いですよ。
シャロンストーンとイザベルジャーニー主演のフランス映画のリメイク版です。

ハリポタでも、首なし男爵でしたっけ?貴族幽霊。

イギリスのホテルで幽霊が出るところありましたよね。
底に泊まってみたらどうですか。
一番怖いかも。

報告まってます。(笑)

バジルさん

サスペンス系好きですよ〜
ホントはそんなにホラー系は興味がないのです。
血とかグロテスクなのがあまり得意ではなくて。
「悪魔のような女」、観てなかったので調べちゃいました。
面白そうですね。
フレンチのオリジナルのほうで観たいかな、どちらかというと。

英国のお化けは、たいてい大きくて古いお屋敷ですね。
かつて日本で流行っていた胡散臭いスピリチュアルなテレビ番組で英国の胡散臭そうなスピリチュアルな人と、お化けが出るという噂の場所を訪れていた回を観た覚えがあるけど、やっぱりお屋敷でした。