大英博物館の、英国の著名人ゆかりのもの

大英博物館というと、英国が地元の偉い人を騙したりごまかしたりして入手したり、はたまた大胆に盗んだり密輸した英国外の考古学が特に有名です。
でも、英国に関する合法的に入手したコレクションも少なからずありまして、それらも趣のあるものが多いです。


忙しい観光客が滅多に訪れない、ヨーロッパ圏のアンティークなものコレクション・ルーム。
珍しい作品や、秀逸な作品があるわけではなく、子供の団体が押し寄せることもまずないと思うので休憩所としては最高です。
(一度、ここのベンチに私が腰掛けると、何故か中国人観光客が真似してわらわらと座って来て、なんだか落ち着けなくなってしまいました。やっぱりここのベンチ、穴場なんですよ。大英博物館内で、『絶対安心して休めるベンチ』は、ほぼ存在しません)
2016 euro room


ヨーロッパ的なゴテゴテに飾りまくったモノが多いです。
そのなかに、英国出身の有名人縁のオブジェをみつけました。


リンゴが落ちたのを見て万有引力の法則がひらめいたというのは作り話かもしれない、アイザック・ニュートン(1642〜1727)の胸像
2016 euro1

2016 euro2

自由で心おきなく学問ができるほど裕福な家に生まれなかったため、少年時代は苦労したようです。
母は、お金のためにニュートンを実家に預けて再婚したり、更に再婚相手がすぐに亡くなって農園経営に務めたりとか。
思春期のニュートン、農園の手伝いをしなくてはならなかったのに、学問が気になってそれどとこではなかったそうです。
84歳まで長生きして、好きな学問でも成功できて、最終的には幸福な人生を送ったことでしょう。




当時の国王だったチャールズ一世を処刑して清教徒革命をなしたオリバー・クロムウェル(1599〜1658)のデスマスク。
2016 o c mask
革命を成功させ、共和政をなしとげ、自ら元首となりました。
が、後任の息子、リチャード・クロムウェルは力量不足。
とっとと王政復古が成立してしまい、その2年前にインフルエンザで亡くなった元国家元首だったはずのクロムウェルの死体は墓からあばいてかれ、わざわざ絞首刑にされたそうです。
(ちょっと分かりにくい英国人の公衆衛生と宗教感覚。日本人だったら、クロムウェルみたいな人は、タタリを畏れて祀るんですけどね、こういう時。平将門とか今でも丁重に祀られてますもの)
でも、本人は生きている時に拷問されたり処刑されたりしたわけではなく、志をなしとげて亡くなったのだから、それはそれで幸せな人生だったことでしょう。



どう見てもチャラいできそこないの馬鹿息子にしか見えませんが、18世紀に首相をつとめたウィリアム・ピット(1708〜1778)の置物。
インド、北アメリカや西インド諸島などの植民地でフランス勢力を駆逐することに成功し、あの華麗なほどに傲慢な『大英帝国』の礎を築いた政治家です。
こういう陶器の飾り物が主流だったんですよ〜。
他の同時代の陶器もコレクションにあるので見てみると、やはり明るい色調で安っぽいデザインのうざったい陶器の置物があるので、こういったスタイルが流行だったのでしょう。
謎の女性が片方の胸出してるものばっかり。
センス、悪過ぎます(注:個人の意見です)。
2016 pit1
2016 pit2

貴族院で植民地維持を訴えるスピーチの最中に倒れて、その一ヶ月後に死亡。
なんとも、大物政治家らしい死に方。
政治家としてトップにのぼりつめ、良心の呵責もなく植民地に固執して、仕事中に倒れて亡くなるなんて、なんて幸せだったのでしょう。


それから、息子のウィリアム・ピット (小ピット、ピットというとこちらの息子さんのほうが有名)は、病弱だったけれど学問の才に恵まれて14歳でケンブリッジ大学に入学。
そして、24歳の若さで首相となり、ナポレオンを追い払い、病弱のくせに酒飲みで46歳で死亡。
4万ポンドの負債を残して(のちに、議会が肩代わり)。
こいつも、なんだかんだいって、幸せ者です。
(当時の4万ポンドって、今の価値に換算していくら? 私にとっては、今の4万ポンドは大金だっていいうのに)



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コメント

非公開コメント

No title

西洋人、西洋社会ってv-20

なんていうか、生理的なレベルで決定的に違う部分があるように思いますv-70

そう、感じませんか?v-106

No title

おはようございます。

今のレートで約519万4,805円
日本では年収、、、ww

この女性は、植民地の人?ひざまついてる。
EU脱退、大英帝国再編成の夢??
インド、アメリカ、オセアニア、、宗主国だった。





クロムウェル・・

わたしは、
70年代に作られたクロムウェルの映画が好きで、何年か前にウォーリック城のクロムウェルのデスマスク見に行った覚えがあります。
身分関係なく兵士をあつめ、イングラント王政を廃止した時はヒーローあつかいだったけど、時が変われば罪人あつかい。墓を掘り暴き屍にでさえも残虐にあつかう、この国民性ってなに?ってぞっとしますよね。ガイ・フォークスもしかり・・・・

ちゃらいバカ息子じゃなくて、ウィリアム・ピットは知りませんでした。そうそう、貴族はみんなほっぺはバラ色なんですよね~~。(笑)

ゲンタくんのパパさん

もちろん、ひしひしとそう感じます。
『生理的に受け付けない』を適確に表現してくれるフレーズが英語にありませんからねー。
「あなたたちの文化、生理的に違うと思うの」と言っても、よく分かってくれないもん。

hippoponさん

> 今のレートで約519万4,805円

ちょっと前は頑張って£1=190円までいっていたのに(涙)。
多分、今の価値に換算すると、数億軽く超えた借金でしょうね。


> この女性は、植民地の人?ひざまついてる。

いや、白人系だと思います。
他にも似たデザインのものが数点飾られていて、同じ会社か同じ職人のよるものかも?
白人系の女性がなんとなくいて、みんな片胸出し。
多分、女神か何かの象徴でしょうね、西洋文化では神話とかの登場人物をモチーフにしたアートや装飾品は、裸オーケーだったから。

Re: クロムウェル・・

残念なことに、その映画観てないです。
いまいち映像的に想像できない出来事なので、今度探してみます。
クロムウェルさん、もうちょっと長生きしてしっかりとした組織つくりをしていれば、のちのちフランス革命に全部いいとこもっていかれることなかったのに。
そういえば、英国のテレビの歴史ドキュメンタリー番組でも、このあたりってやらないですよね。
いつもヘンリー八世とか、ヴィクトリア女王とかばっかり。
歴史に「もし」はないといいますが、やはりこの清教徒革命が成功した世界ってものを体験してみたかったです。

こんにちは〜!

「個人の意見」に大爆笑!です。
同感です。

いいですね〜。大英博物館の穴場ベンチ!
近くまで行く事があっても、いつも慌ただしく寄る時間がなくて残念です。
歴史関係の展示物も知識があると、面白そうですね〜!
ただいま、マンガで学習中にて、俄かに興味深々です。

Re: こんにちは〜!

おお〜、マンガ学習、いいですね。
歴史は、人物名を覚えられなくて、源(みなもの)の何がなんなのか、誰が誰だかわからない。
ローマの皇帝も、ほぼ覚えられない(覚えられないのは、歴史だけじゃないんですけどね。英単語も、いっぱい)。
マンガなら、何とかなるかも^^;
大英博物館訪問の際、もしよかったら声かけてください。
お共したいです。