愛猫ぷうのいないロンドンなんて、つまらない。

英国で病気になるということ

先週、BBCのパノラマというドキュメンタリー番組で、高齢者のケアホームの特集をしていました。
とある有料のホームで働いていたスタッフの内部告発をもとに、ジャーナリストが身分を隠して潜入していろいろな証拠をカメラに収めたものを公開。
そのホームでは数名のスタッフがマネージャーなどに状況を訴えていたのですが、彼女達の言い分は聞き入られず、そういうことを言うがために逆に問題のあるスタッフと扱われてしまった方もいるそうです。
一部のスタッフがホームの居住者を、ひっぱたいたり、乱暴に扱ったり、bitchと呼んだり、威嚇したり、無視したり。
各部屋にあるナースコールのベルのコンセントが故意に誰かによって引き抜かれていたり。
正視できるようなものではありませんでした。
生き地獄。

日本の高齢者もそうですが、英国の方もこの世代は戦争を体験して我慢強くて文句も言わないで何でも頑張ってきました。
彼らの人権が一部ではこのような形で無視されているのです。
これにより、スタッフの女性一人は警察に逮捕されて、7人は解雇されたそうです。
日本でもこういった虐待の報告や逮捕はあるでしょう.
が、他のスタッフの目前で平然と入居者を虐待できる環境にあるとは思えません。
しかも、他のスタッフのいる時にそんな虐待をして注意も受けず失職しなかった人が、ひとつのホームで数人もいるなんて。


英国では、このような隠しカメラによるケアホームや病院の内部告発の映像が時々放映されます。
だから、看護師に気付かれることなく病院で亡くなったお年寄りとか、スタッフに苛められる学習障害のある方とか、テレビで観たことあります。
勿論、立派なスタッフの方もいます。
でも、こういった事件が後をたちません。
英国の病院にいっても「どうやってこの人看護師になったんだっ?」と思わせるようなスタッフに出くわすこともよくあるので、こういう現実があちこちにあるのが英国の医療や福祉の状況なのだと推測されます。
私の連れなんて、鼻かんだその手で注射されてましたよ。
こういった英国の医療制度や福祉の情報がもう少し日本で知られてもいいのではないでしょうか。
未だに英国に幻想を抱いてこの国に来て「英国紳士」とかいう伝説上の生き物を探求確保する目的のある方もいるようですが、この国で年を取ったり病気になったりした時の覚悟はできているのでしょうか。
大金持ちでそんな心配はないというのなら、余計なお世話かも知れませんが。
私にとってこの国の医療や福祉は、不安だらけです。


Youtubeにその問題を扱ったドキュメンタリーがあがっていたので、こちらでリンクしておきます。
BBC Panorama Behind Closed Doors


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コメント
No title
怖いけど、ありそうですね。
たまたま私のいる施設はとても良い環境とスタッフですから
もしも人に聞かれたら「ウチにいらっしゃい」と、堂々と言ってあげられますね。
しかし悪い評判の施設はあります。
そこへ入る方には、教えてあげたいな、と可哀想になります。
英国は、病院の事を以前教えて頂きましたね、
ドキュメントが無ければ表に出ない訳で、出ても氷山の一角でしょう。
ジャーナリストさんには、もっと報告して欲しいけど、
その前に介護環境の働き手が意識を変える事が先決ですね。
2014/05/11(日) 19:32 | URL | Sabimama #cbwYL0zY[ 編集]
No title
私はそのまま番組は見なかったのですが、ニュースで知りました。高齢化社会で、ますます大きな問題。人ごとではないですもの。がれもが行く道。どう生きるかを考え、どう死んで行くかを考えないといけないんですよね。イギリスの医療、私も不安です。
2014/05/11(日) 21:51 | URL | mikenoko #-[ 編集]
Re: No title
そこが問題と思います、働き手の意識。
これが、なんか、感じられない。
ま〜、英国の場合は普通の職場でも信じられないようなマナーのスタッフがいるので。
例えばスーパーとかで、取りたい品物があるコーナーにさしかかるでしょ。
そうするとスタッフの人がそこで荷出ししたり物運んでいる最中だと向こうが「どいて」って態度でくる。
客に優先権があるんじゃないのっ? と言いたくなる。
このサービス精神の延長で医療/福祉はきついですよ。
ナースコール? 待ってよ、今テレビ観てるんだから、となるでしょうね。
2014/05/12(月) 06:15 | URL | ぷうまま #-[ 編集]
mikenokoさん
どの国でも高齢化社会は問題です。
が、英国の問題は、深刻なのにまだ多くの国民がそこまで深刻だと気付いていない、そんな印象があります。
日本はとりあえず、普通の人でも問題意識が高い。
だから余計不安になるんですよね、英国の国民性が能天気に見えてしまうのです。


2014/05/12(月) 06:36 | URL | ぷうまま #-[ 編集]
No title
お久しぶりです!
色々あって 少しだけ更新お休みしてたけど
また 復活いたカラ 遊びにきます!!
改めて ヨロシクデス~☆
ぷぅちゃんと日の丸~イイ感じね♬ 
2014/05/12(月) 08:34 | URL | サクさく #-[ 編集]
ぷうままさんへ
こんにちは

重いです。そして許せないですね。

日本でも、ひどい事件や実態をニュースやドキュメントで放送されていたのをみて、胸がつまるおもいでした。
看護婦から看護師になり、男の看護師が女性の患者さんまたは、寝たきりの高齢者の女性にひどい虐待(性的)をしたという許せない物です。ご家族が顔を見るたびに涙を流す老婆に異変を感じてカメラをしかけて発覚した事件でした。2人の男性看護師の仕業です。医師による事件も多いですが、人間性が劣化しています。最悪です。

2014/05/12(月) 20:26 | URL | ドラゴ #-[ 編集]
サクさくさんへ
訪問ありがとうございます^^
なんだか気を遣わせてしまったみたいですね。
なにはともあれ、復活おめでとうございます^0^
こちらこそ、ヨロシクデス〜〜〜
2014/05/13(火) 06:49 | URL | ぷうまま #-[ 編集]
ドラゴさんへ
ケアホームや病院での重大な犯罪は、やはり英国でも稀だと思います。
でも、そこまでの犯罪ではなくとも充分すぎるほどの犯罪行為は、この国ではけっこう『フツー』みたいですよ。
日常的に、ケアを怠ったり食事を満足に与えたかったりとか。
栄養失調や脱水症状は、ホームや病院ではよくおこるそうですから。

あ〜ん、この国で病気になりたくないようっ!!!
2014/05/13(火) 06:55 | URL | ぷうまま #-[ 編集]
No title
ドキュメンタリー、まだ全部は見てないですけど、トイレを請う寝たきり老婆の切ない悲鳴…
なぜ、聞こえてないの? 後始末をするのは自分たちなのに…。
チラッと映ったスタッフはアジア系に見えたけど…

先月、(なぜか)わたしの所にいらした方のブログは(隠し撮り動画が特に)衝撃的でした。
http://tatakau736.blog.fc2.com/
日本版の「施設内虐待と戦う」 元入居者の息子さんの告発です。

どの国ならホスピタリティが充実してるのかしらー。
ああこわい~、老後~、長生き~~。
2014/05/13(火) 23:21 | URL | エム #-[ 編集]
No title
ケアスタッフのレベルって難しい問題ですね。
日本と違って、イギリスでは無資格から始められますが、スタッフとしてどう成長するかは、
働く施設によって全く違ってしまうのが考え物です。
国や州から推奨されるトレーニングや、ホーム独自のトレーニングを現場ではMixしてます。
同じような内容を2・3回繰り返し施設もあれば、あくまで“推奨”だからと全く
トレーニングしない施設もあるので、良い施設とそうでない施設の差が大きいようです。
私は高齢者ではなく障害者の施設で働いてますが、ケアの仕事は難しいです。
オムツの交換が必要な時、飲み物を飲まない時、利用者が不機嫌になって嫌がったら、
彼らの意見・人権を尊重して、無理強いできない。
こんなことが日常茶飯事なので、そこと何とか治めるのも仕事のうちですが。
ケアの仕事をしているからこそ、自分は急にコロっと死にたいものだと思います(^^;)
2014/05/14(水) 21:30 | URL | Micha #-[ 編集]
ホームヘルパー
日本には介護スタッフとして働く人のための資格、ホームヘルパー2級という資格がある。
即戦力としての介護スタッフ欲しさにこの制度を始めたのかどうかは知らないが、正直高い費用をかけて資格を取る必要があるのか疑問である。

xx学館とかいう所が運営しているようだが、国家資格ではない。
多くの人がこの資格をとって介護の現場に入っていくが、資格があるにもかかわらず平均賃金よりずっと安い給料で、フルタイムで働いても経済的にはぎりぎりで、家族を持ったらやっていけないとも聞く。

資格なしでも、介護施設で数週間ボランティアとして手伝って(ヘルパー)から、現場に正規で入るという手もありと思うのだ。
こういった資格ビジネスで変に儲けている業者もいると聞く。ホームヘルパー2級資格がそうでないことを祈るばかりだ。
2014/05/14(水) 23:14 | URL | coffee plus #-[ 編集]
Re: No title
多分、あのスタッフはフィリピン人だと思います。
英国の医療や福祉は多国籍。
30年くらい前、看護師や介護にあたる労働力が不足して以来、かなり海外からのスタッフに頼ってきたようです。
でも、その頃の英国って失業率10パーセント越えていたと思うのですが。
何故に国民を訓練したり教育したりいい給料を提示して彼らを使わなかったのか。
ちょっと不思議です。
2014/05/15(木) 06:07 | URL | ぷうまま #-[ 編集]
Re: ホームヘルパー
資格も大切だと思うのですが、どういった方がどういった理由で介護職にくるのか、それが問題だと思うのです。
英国では医療もそうですが、介護職は外国人が多いようです。
たいした資格もなく、コネとかで紹介を受けて働く方が多いようです。
大抵、派遣みたいな形でやっているので、責任感も育たないしモチベーションもあがらないでしょうね。
やはり、多くの人はこんなにきつくて給料が安くて社会的に尊敬されない職業に就きたがらないものです。
2014/05/15(木) 06:30 | URL | ぷうまま #-[ 編集]
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愛猫ぷう、17歳の2016年7月、英国のEU離脱の衝撃が冷めないときに旅に出てしまいました。ぷうのいないロンドンで、なんとか適当にぐーたらに生きていけるように、ちょっとはがんばらなくちゃなぁ。

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