英語くらい、喋れるわよっ

運河沿いを一人でてくてく散歩中、Excuse meと声をかけてくる二十代くらいの女性がいました。
実は、こんなふうに知らない人から声をかけられるのはかなり嫌いです。
観光地なら呼び込みか、慈善団体かそれを装った金たかり。
男なら東洋人か日本人好きのバカ、もしくは女ならなんでもいいバカ。
ふつうの貧困層とか学生とか外国人とか数少ない英国人の一般人が入り乱れた「典型的」なロンドン中心地に近いエリアだと(つまり私が住んでいるようなエリア)、たいていろくなことはないです。 
「マリコね〜、まあ久しぶり〜、え、違うっていうの、嘘よあなたはマリコよ〜」みたいな東洋人の区別のつかない偽善的な白人系英国人や、いきなり中国語で話しかけてくとか、面倒臭い人ばかり。
道に迷って聞いてくる人は、雰囲気が違うので大抵聞かれる前に分かります。
それでもお礼も言わない礼儀のない人がいるので、やっぱり面倒臭い。
今回声をかけてきた女性は、どうみても道に迷ったタイプにはみえませんでした。
しかも、場所が悪い。
運河沿いの遊歩道でも、ひとけもなく周辺のエリアが最悪なところでした。
学生や中産階級やふつうの労働者階級も少ない、犯罪率が高くけっこうおぞましいエリアの近辺。
そのため、こんなところまで幼児や子供や犬さんの散歩では滅多に来る人はいません。
ジョギングか、サイクリングか、お散歩か(女性は殆どいない、男性のみ)、といったところ。
こんなところまで散歩に来たのが悪かったのかもしれない。
気分がよかったので、ちょっと遠出のしすぎ。
その女性は、地中海、多分トルコかキプロスあたりの出身といった風貌でした。
近隣には確かに大きなトルコ人やクルド人のコミュニティーがあったはず。
小さい時に移民して来たような英語の発音と物腰。
私の予感は当たりました。

Can you speak English?

と、聞かれました。
呆気にとられてしまいました。
観光地で母国語の訛りの強いイタリア人が笑顔で同じ質問をしてきても余裕で許せるけれど、こっちで育って教育を受けているような人がしてくる質問ではありません。
びっくりしすぎて開いた口がふさがらなくなっていると、私が英語ができないのかと思ったその女性は立ち去ろうとしました。

こんな無礼な質問初めてされた、と言うと、あ〜らでもoffensive(攻撃的な、侮蔑的な、不作法な)なつもりはないわよ、と白々しく答えてきました。
充分すぎるほどoffensiveだというと、何も言わずにその女性は立ち去っていきました。
で、彼女は一体私に何を聞きたかったのでしょうか。
なんでもいいけどね。
どうせろくでもないことでしょ。

なんだかその怒りが静まらず、更に散歩の距離を1キロほどのばして、いつも行かないスーパーマーケットまで行ってしまいました(トイレも使いたかったし)。

ぶち切れたまま帰宅した私はそのことを連れに話しました。
かなり驚いてました。
一応地中海出身らしい風貌だけど、ロンドンにはいろんな人やいろんな祖先を持つ人が多いからもしかすると英国人かも知れないけど、どっちにしたって無礼は無礼、許されるものではない。
そこから話は連れの弟にとびました。両親ともに典型的なイングリッシュ(母方はちょっとウェールズ、ケルト系入り)なのに、弟は肌の色や風貌が地中海っぽくトルコ人といっても違和感なし。なんでも家族に伝わる伝説だと、父方の祖先は海賊だったらしく、そのためか時折外国人風が生まれてくるそうです。
そんな無駄話して、なんとか怒りはちょっとだけ消えました。

散歩くらい、穏やかにさせて。




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コメント

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ぷうままさんへ

こんにちは

そうですよね。無礼は無礼。
持ちたくも無い接点をかってにつけて来て、こちらの気分を害して行く。
失礼極まりない行為だとおもいます。

例え、言葉が通じないとしても、
語調や雰囲気で相手の言わんとしている事が感じとれるのと一緒ですよね。

うんうんと、ぷうままさんの話しを聞いてくれるパートナーさん。
言葉足らずかもしれませんが、いいと思いました。

でも、ぷうニャンが、
ぷうままさんとミルクティを飲みながらお話しできたら最強かも。

Re: ぷうままさんへ

もしぷうがお茶のみ友達してくれたら〜
なんか、ダメだしされそうです。
もうこの国に長いこといるんだから、このくらいのことでいちいちへこむなよっ、と言われそうだわ〜。
こんな経験をするから、動物達とのふれ合いってとても大切だと思うのです。
コミュニケーションは言葉じゃないんだ、って、教えてくれます。

No title

真逆でしたね。
私は「まさか英国に居るなら、喋れるでしょう」と、高をくくられて・・・
英語学校とか普段の生活で、正直、、、恥ずかしかった。
一念発起して、いっときは毎晩の単語予習復習をしましたが、
あれが最初で最後の努力かな・・・
今は、良き思い出となりました。は〜っ。

治安の悪い街は、お気を付けて下さい。
ほのぼの歩いてて、ハッと気がついたら雰囲気が悪い街、とかありそうですものね。
私、夜のブリクストンへ一人で行った事が・・・
無知で、平気でしたが、帰り道は緊張感!
歩いてて、雰囲気を感じたのです。
恐い街は歩いててわかりますね。あー、若かったな〜

グラデュノード

以前パリを訪れた時、悪名高き北駅でのこと。ご多分にもれず、私も如何わしい男にからまれた。

「お前、日本人か?(英語)」  「ウィ、ムッシュー」
「お前、英語話せるか?(英語)」 「ノン」
「うそだろ、日本人はみんな英語話すぞ(英語)」 「・・・・」
「俺は、日本車が好きだ。日産、マツダ(英語)」  「セ、フランス (それは、フランス車と言ったつもり)」

「え、本当か?(英語)」          「カルロス ゴーン、フランスルノー。マツダ エトランジェ」
「確かにゴーンはフランス人だが・・・(英語)」  「・・・・」

「ところで、ジャポネよ、この若きフランス人にコーヒー一杯おごってくれないか?(英語)」 「ノン ムッシュー」
というと、彼は簡単にあきらめて去って行ってくれた。

なかなか面白いやりとりだったので、コーヒーぐらい奢ってやってもよかったかなあと思うのである。

Re: No title

英語で話すの、すごく苦手でした。
まず結構な人見知り、しかも発音悪いのわかっているから、おしだまってしまう、そんな感じでした。
今でも、状況や一緒にいる人、雰囲気とかによって、喋れなくなる時あります。
猫さんというかぎり、日本語でも英語でもオーケーなので幸せです。

私の経験では、子供に攻撃され易いので(?)夜のが安心です。
といっても、近所の子供がサマータイムで遅くまで遊ぶようになってきたので、最近こわくて。
なんとか切り抜けてみせる!

Re: グラデュノード

観光客が多いエリアはどこもかしこも「たかりや」だらけですね。
それはホームレスのかたかしら?
とっても高飛車なたかり方ですね。
さすが北駅〜。
パリもロンドンと似ていて、観光地でお洒落できれいで素敵なエリアがあるな〜、と思ったその一本裏の通りはマジ怪しい!ってかんじ。
この怪しいとかびんぼーとか臭そうとかいうエリア、昭和の地方都市でぬくぬくバブル時代に育った私にとっては最初は新鮮でした。
これぞ海外って感じで。
時計じかけのオレンジ観てパンクとか斜陽の英国音楽を聴いていたせいか、こういうところに目がよくいきました。

危険?

子供がビートルズ好きで
ロンドンに行きたいと言っているのですが
なんだか危ない場所みたいですね・・・
まあ、日本と比べたらどこも危ないのかも知れませんが
若いころと違って、「冒険」な旅をするだけの
気力がなくなったので、ハワイあたりが無難でしょうかねえ。

Re: 危険?

短期の観光なら、とても楽しくていい体験になると思いますよ。
英国はヨーロッパでも他の国(イタリアとか)と比較すると観光客が犯罪に遭う確率は低いです。
もちろん、観光客だとたかられる(?)可能性は高くなりますが、まず観光地はきれいだし観光客は普通はよく扱ってくれます。

長期住んでいるとまた違った問題や危険に遭います、私みたいに。