ウルヴァリンは日本人女性がお好み 後編

さて、今年最後の使っていなかったブログネタ大掃除の結末編です。
地元の図書館で見つけてきたアメリカのスーパーヒーローコミック、『X−メン』の人気キャラクター、ウルヴァリンの第二次世界大戦時代の懐古物語です。


前編と中編はこちらからどうぞ。
ウルヴァリンは日本人女性がお好み 前編
ウルヴァリンは日本人女性がお好み 中編


ところで、私が勝手に『ジェームズ・キャメロンの法則』と名付けている紋切り型のストーリー展開の法則があります。
これは勿論『タイタニック』や『ターミネーター』等でハリウッド映画監督としてあまりにも有名なジェームズ・キャメロンが指揮を取った映画によく見られる手法だったので、こう名付けさせて頂きました。
『ジェームズ・キャメロンの法則』とは、
(A)主役が恋に落ちた相手と肉体関係をもつ
(B)その直後に大惨事が発生(恋人同士二人だけ巻き込まれればまだしも、全く関係のない人までその大惨事の被害者なる可能性もある)
という、話の流れを指します。
(例として、ジャックとローザがあんなことを隠れてした後、タイタニック号が氷山にぶつかってしまう)
日本の映画、漫画、ロールプレイングのコンピューターゲームなど、子供が楽しめることを目的にして製作していることも手伝って、こんな話の展開は滅多にないと思います。
日本の作品はもっと情緒とか感情を大切にして、関係を築いていく過程に重点を置く心理描写中心のストーリー展開が多いような気がします。
ハリウッドでは、全く逆であまりにもキャラクターが己の欲望に忠実すぎて「ここで我慢しておけばいいのに、そうすれば他の人が助かるのに」と突っ込みたくなります(それだと話が進みませんが)。
我慢できなかったウルヴァリンとアツコさんは、この『ジェームズ・キャメロンの法則』を免れないようです。



ウルヴァリンがアツコを殺した敵と戦っていると、上空に現れた戦闘機に気付きます。
敵の男が「俺たちの側の戦闘機」と確認します。
見方の落とす爆弾に殺されるのかとウルヴァリン。
”See you soon, Atsuko"
もうすぐ会えるよ、アツコ。というのが、適切な意訳かな、このくだりでは。
ウルヴァリンは、自分の死を覚悟します。
2013-12-30 ひろしま3


そして。
2013-12-29 ひろしま


ここは、広島。
2013-12-29 ひろしま2






一般人の被曝者を、まったく描いてくれません。
何故ですか。
原子爆弾は広島の市街地に落とされたのです。
多くの方が犠牲になったのですよ。
アツコが簡単に敵キャラに殺されたのも、そういった理由ですか。
原爆の被害者にさせないためですか。



















ウルヴァリンのアツコの回想シーンです。
アツコ、すごい格好をして入浴してます。
今夜、お風呂に入るときこのポーズやってみようかな。
2013-12-29 wl17


戦争中で脱走兵、しかも敵国にいるというのに、ウルヴァリンはアツコに一緒に行こうと誘っていました。
なんとも脳みその足りない男だと感服します。
しかし、アツコはそれはできないと。
「広島で生まれて幸せだったの。そして、広島で死ねたらそれだけで幸せよ」

2013-12-30 ふろで


「あなたには私と一緒に生きて欲しい。私はいつでもここにいるから」
と、吉本のお笑いコンビ、ピースの綾部と又吉の胸毛を足しても勝てないくらい毛むくじゃらのウルヴァリンの胸のあたりにアツコは優しくその手を置きます。
(外人の多くの方は胸毛持ちです。それをワイシャツやティーシャツの隙間から見えたら「気持ち悪い罰金」などという条例は残念ながら存在しないようです)
2013-12-30 ふろばろーがん



ウルヴァリンの夢の中のアツコ。
相変わらず着物が変です。
帯と着物の生地が同じみたいです。
2013-12-29 wl18


夢のなかで”kimono”を着ているウルヴァリン。
胸毛も剃りました。
2013-12-29 wl19





とりあえず、制作者に言いたいことは以下の通り(こんなへんてこなものを作った人達のことアーティスト、と呼びたくないです)
1)時代考証ということを学びましょう。
『はだしのゲン』や『火垂るの墓』などはアメリカでも簡単に入手可能です。
2)着物を理解して下さい。
これだけネット社会にいるのですから、着物についても簡単に資料が集まるはずです。
3)きちんとした文学に接して、まともな恋愛して、女性を理解して下さい。
こんなふうにしか女性を描けないって、すごく恥ずかしいと思いませんか。


大抵のページは、ウルヴァリンと敵との対戦シーンに費やされています。
紹介したのは特に日本がおかしく描かれているところ中心です。
長くなりましたが、ようやく『ウルヴァリンは日本人女性がお好み』シリーズ終わりです。
こんなもののおかげで、年末の気力と体力と時間を奪われてしまいましたが、これで心おきなくよい大晦日が迎えられそうです。



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つっこみ忘れていたシーン。
アツコの自宅より。
2013-12-30 くつつっこみw

アツコ、土足。
ウルヴァリン、ブーツを玄関や土間に置いていない。
絶対、臭いぞ。
2013-12-30 くつつっこみ



参考資料:
”Wolverine:Logan”
出版:Marvel社、2009年
価格:14.99アメリカドル(アメリカからの輸入品のようです)
英ポンドでいくらだ〜、図書館で買ったということは、貴重な税金がこんなものに無駄に使われたってことだよ〜。

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コメント

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良いお年をお迎えください

こんにちは。
完結お疲れさまでした
心の?大掃除、スッキリされましたか(笑)
はじめて知りました、海外の方の日本に対する不思議イメージ(大笑)
絵がとてもコッテリしてるんですね、描き込みが細かいというか
こんなに描けるのにモッタイナイ…。
私は広島市在住なので原爆ドームの絵をみて
あららっ、舞台はココー(^○^)
ぷうままさん面白かったです
笑いました
今年もありがとうございました
ぷうままさん、お連れさま、ぷうちゃん、良いお年をお迎えくださーい
年越しラーメン食べてくださーい



ぷうままさんへ

こんにちは!
「ウルヴァ・侍」もちろん!
みるわけ無いじゃないですか。CM予告だけで絶対やばい!と感じるヘンテコチック満載だったのでパスです。

記事読んでくださったんですね。ありがとうございます。
ウルトラヴァイオレットにへこまされてしまったのでウルヴァ侍あわせ書きました。

ぷうままさんのウルヴァの続きがこんなに早く読めてラッキーです。特番TVより面白いです。

でもこういうの見ると「う~」違うぞ!とストレスがたまりますよね。
イギリスに留学したとき、こちらに来るために靴をかったのか?コーヒーが好きだと言えば、日本にコーヒーあるのか?とか言われたときには常識的な知識はどうなっているんだ?とがっかりしたのを草履のシーンでおもいだしてしまいました(笑)

Re: 良いお年をお迎えください

広島、なんです。
これがブログに書くのが延び延びになってしまった理由です。
こんなお笑いコミックに、こんな惨事を軽く乗せてくるなんて。
だからアメリカのスーパーヒーローものは偽善すぎて好きになれない。
ロンドンも9時間遅れて年始を迎えました。
今年もよろしくお願いします。

Re: ぷうままさんへ

おっしゃる通り、こういう作品に触れるとストレス溜まりますよね。
しかも外国にいて一緒に笑い飛ばしてくれる人が近くにいないと、人素差別にあっているとしか思えなくなってきます。
たいていのイギリス人なんて、教養も想像力もないですから。
しかも、ロンドンは移民系が人口の半数以上いて、多くの方が”ファンタジー”な世界に住んでます。
正気を保つのは、かなりシンドイなあ。