斜陽の音楽産業

BBCのニュースサイトでちょっと面白い記事を見つけました。
英国のポップミュージック産業の厳しい現状に関する記事です。
才能のあるミュージシャンには公的な基金を投資すべきか、という内容です。
Arts Council chief: Pop music industry is failing


こういう記事があるというのはつまり英国のポップミュージックは落ちぶれまくっているということです。
国内の年間セールだけでも2012年は前年比で10%以上の落ち込み。グローバルマーケットではどうなのでしょうか。それと、国内セールスのうちどれだけ英国のミュージシャンや英国のレコード会社のシェアがあるのか疑問です。
(このことに関しては聞かないのが大人の礼儀ですね)


私はロック/オルタナティブあたりを若い頃はちょこちょこかじっていたのでたまに新しいバンドをチェックしますが、このジャンルでも最近はそれほど目立った新しいバンド/ミュージシャンは英国から出ていないようです。アメリカのほうがEMOという呼び名が便宜的にある種のロックバンドを形容するのに使われ、これらのバンドはいい仕事しているようですね。(もうオバサンなので聴いてないですが、若かったら聴いてたかも)


英国の音楽産業の決定的弱点は、サブカルチャーやオルタナティブシ−ン全般をひぱっていってくれるインディペンデントレーベルの存在力の不足でしょう。


80、90年代前半はでは英国はインディペンデントレーベルがいろいろ活躍。
活躍しすぎて、90年代には徐々に大手のレコード会社にバンド移行。
インディペンデントレーベルもなんだかわからなくなって、なんでもいいから売れるような気がして怠惰になる。
結局みんなで総倒れ。


こんな感じかしら、簡単に表現すると。
その間、日本はインディペンデントレーベル頑張りまくり。
将来性があったり個性の強いミュージシャンが機会を得るのはやはりインディーズから。


ヒップホップ系やR&Bはわかりませんが、ロック/インディーに関しては英国の音楽産業ほぼ終わってます。グローバルに活躍出来る(メジャーだろうがマイナー系のバンドだろうがどっちでもいいと思いますが)バンドが最近いません!


連れの知り合いに、90年代にどーしよーもないバンドをやっていたインディー系の全く売れないミュージシャンがいました。北欧人の女性とつき合っていたので90年代の後半彼女の国へ引っ越しました。「ゆりかごから墓場まで」の社会福祉が行き届いた国では、彼は芸術家扱いで特別の補助金が支給されたそうです。


ちょっと、何か違うような気がします。
英国のロックバンドといえば、政治的、反社会的なメッセージ、内省的/自虐的な歌詞、狂気、抽象、哲学、文学、などなど。(ニック・ドレイク、ピンク・フロイド、キング・クリムゾン、ザ・クラッシュ、ザ・スミス 、ジョイ・ディヴィジョン、レディオヘッドなどなど)
そんなもの、手厚くお上に保護されて育つのですか。
ザ・ビートルズやデヴィッド・ボウイがそんな環境で自由に表現にむかえますか。
(その前にだれもそんなミュージシャンに基金を分け与えないでしょう)


でも、現実問題として音楽産業に関わっている方々の雇用問題があります。
以前の勤め先には、シンガーをしている黒人系英国人女性が二人も。一人の方は90年代前半に英国の某インディー系バンドのバックシンガーとして来日したそうです。やはり歌を歌える仕事が減っているようです。
連れの友人知人でもミュージシャン/音楽産業関係者いますが、当然のごとく仕事失った人もいます。


ま、猫さんたちにとってはどーでもいいこと。
お腹いっぱいでたっぷりねんこできたら、それで人生しあわせ。
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