手、洗わせてください

仕事の関係でとある(白人系の)英国人の家を訪問しました。


このお宅に入る前に、公共の階段のところに誰かが置いたキャリーケースを動かしたら手になにか粘るものがついてしました。得体の知れない粘っこいものなんて気持ちが悪いので、訪問先の英国人に手を洗わせてもらえないかと頼みました。もちろん、笑顔で快諾して下さいました。こちらの台所の流しのなかに、プラスチックのボールがあってそこに水が三分の二くらい張ってあります。


「こちらでどうぞ」
と、親切にこの家の主さん。

ちょっと戸惑いました。



英国に滞在したことのある方はご存知かと思いますが、英国人の食器の洗い方はかなりの衝撃です。

1、まず、流し或はボールにお湯をいれる。
2、そこに適量の洗剤を投下。
3、汚れた食器やナイフやフォークを入れる。
4、食器洗い用ブラシやスポンジで適当に洗う(人によってはこの行程は殆どない場合もあります)
5、そのまま食器を水切り台へ。ゆすいではいけません。
6、タオルで泡や水気を拭き取って片付けます。


つまり、白人系英国人(この件に関しては私の知る限り中産階級とか労働者階級とかクラスを超えて共通しています)は、ゆすぐという行為をしません。入浴とかこっちの人は、お湯につかってそこで体洗ってゆすがずにバスタオルで体拭いて終わり、です。お湯でちょっと濡らせば洗ったことになるのです。だからためてあるお湯でばしゃばしゃ洗えばそれでいいという衛生観念の持ち主が殆どです。


しかし、このねばねばがついた手をこのボールの中の水で洗うのは、やはり、どうしても、気持ち悪い。

「あっ、すいません、流水で洗います!」
と応えるやいなや、蛇口を捻って手を洗い始めました。


当たり前のことをするだけなのに、何故か後ろめたさを感じてしまいます。


流水で洗わない、ゆすがない、ということが普通の国では、日本人はとんでもなくきれい好きで衛生面において優等生すぎます。日本人としては私はかなりいい加減な衛生観念の持ち主ですが、英国人のこういった習慣は何年滞在しようとも馴れることはないと思います。


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