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エンタメとしては最高峰の英国国会と政治危機とEU離脱危機

いろいろすごかった〜
ボリス・ジョンソン首相の政策の都合上なのか、9月9日で国会は一時閉鎖されて5週間の長い休止に入りました。
が、いや〜おもしろかった、国会。
そのあともちょこちょこ面白いニュースが入ってくるし(面白がってはいけない、リアルに危機、すんごく深刻)。
英国メディア等は「第二次世界大戦後最大の危機的状況」に英国があると表現していますが、考え方によってはそんな時期に英国にいてリアルタイムでそのゴタゴタを見られるって、なかなか貴重な経験です。


まさか国会見て、泣いたり笑ったりできるとは思いませんでした。
9月9日は、議長である『オダおじさん』(「Order! オーダー!(静粛に)、の言い方が特徴的でして、人気者に)として日本でもちょっとは知名度のある、ジョン・バーコウが10月31日、EU離脱予定日退任すると発表。
その退任演説見て、ギャラリーにいる奥さんのほうを見上げて、感謝してちょっとうるうるしているバーコウ議長を見て、ついついこちらももらい泣き。



奥さんは労働党の政治家、バーコウは保守党の政治家、という異例のカップル。
労働者階級出身で、オックスフォードとかケンブリッジ大卒でもないバーコウは、エリート出身だらけの政界でコネもなく大変な努力をしてきただろうし、奥さんがは裕福な中産階級の労働党員で、世間からもヘンな目で見られただろうし本人達も大変だったんだろうな〜、とか勝手に憶測。
しかも、保守党議員とはいっても、リベラル寄りのバーコウ、党内からの批判も多かったけれど、ポピュリズムでナショナリズムに走りがちの合意無きEU離脱でもいいよ〜、ってかんじのボリス政権とは、水と油。
演説のあとのスタンディングオベーション、労働党とか自由民主党(英国では中道政党)とか、野党の皆さんばかり。
バーコウの属する保守党は、反応なしですよ。
10年も議長やってきたのに。
それを見ても泣けてきて、なんだんだこれは、保守党が分断して、下院が分断して、国が分断して、EU離脱危機の真の弊害はこれにあり、って感じで。


そして、長丁場におよんだこの日の国会。
0時過ぎた夜中(早朝?)に、国会閉会の儀式が行われました。
ここでもすったもんだが。
中立的立場をとらなくてはならない議長のバーコウ、
「これは標準の閉会でも、普通の閉会でもない」
と、ぶーぶー文句を言ってから、一応仕方なく、儀式に参加します。
この閉会は不当だ、違憲だと訴える野党の皆さん、そんなバーコウにまた拍手。
野党のみなさんは、儀式への参加を拒否し、上院へ移動することなく、下院に残り、それぞれウェールズの聖歌やスコットランド愛国家、労働党の党歌を歌っていたようです。



バーコウ議長が下院に戻っても、野党議員のヤジをおそれたのか、多くの保守党議員は下院に入ろうとはしませんでした。
下院に残ったバーコウが
「ここで閉会になるから、議員さん同士で握手しあって、また再会しましょうって終わり方がいいのかもしれないけど(保守党議員がほとんどいないみたいだから)、私と握手して閉会というのではどうでしょう?」
みたいな提案をしました(どんな表現だったかな?覚えてないから、すごく間違ってると思う)。
それで、野党議員さん達が行列して、バーコウとの別れの挨拶を求めました。
労働党党首のコービンと言葉を交わして固い握手をかわして、人によってはハグして、女性議員さんとかは挨拶のほっぺキスとかして、なんだかとっても心あたたまるシーンなんだけど、国会中継そこで終わってしまいました。
ずーっと最後の議員さんとの交流まで見たかったのに。
国会中継はYoutubeでも観られます。


何度も言うけど、バーコウさん、保守党議員なんですよー。
なのに、この温度差。
保守党議員から思いっきり嫌われて、野党議員から愛されまくりなんて。


翌日、スコットランドの最高裁判所は「この国会閉会は、違法」という合意に達しました(バーコウ議長がブーブー文句たれていた通り)。
イングランドでの国会閉会の裁判は、今週最高裁に持ち込みです(英国は、4国から成り立っていて、法律もちょっとずつ違うようで、私にはよく分かりません)。


と、いろいろ感動しまくったのに、バーコウの奥さんがダブル不倫をしていたという過去を知ってしまって、ちょっとがっかりしてしまいました。
あ〜あ。
それから、ボリス・ジョンソン首相、やっぱりいろいろすごいです。
子供の数、非公開です(この人、女関係がだらしないらしく、婚外でも子供をもうけていたらしいです)。
ロンドン市長時代に、テムズ川に橋をかけようとしてもその計画が頓挫したボリス、今度はスコットランドと北アイルランドに橋をかけるそうです(スコットランドと北アイルランドは、EU残留派のほうが多いので、合意無き離脱でもいよ派のボリス首相はとんでもなく嫌われてます)。
スコットランドと北アイルランドに橋を架ける案が浮上中。ジョンソン首相が指示:イギリス・ブレグジットで
口だけで、何もしないで終わっちゃうんだろうな〜(だいたい、どこにそんなお金あるっていうのよ)。



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あのチャーチルの孫さえも追い出した、ジョンソン新首相

英国、すごすぎる〜
というか、ボリス・ジョンソン首相の新政権、想像の斜め上のそのまた上をいってる〜


さきほど入ってきたニュースでは、ボリス・ジョンソンの弟さんで同じく保守党議員のジョー・ジョンソン、議員をやめるそうです。
理由は『家族への忠誠と、国益のはざまで、苦悩して』とか、そんなかんじ。
じょんそん兄弟
左:ボリス、右:ジョー。
このエリート家系、お父さんのDNAが強過ぎて兄弟みんな同じ顔、ジャーナリストのボリスの妹さんも金髪で同じ顔。
ジョーは、イケメンバージョンのボリス。


とはいえ、EU離脱問題に関しては家族内で合意にいたらず、ジョーさんはずっとEU残留派。
あちこちの情報から最近ハッキリしてきたのは、ボリスの狙いは、EUと交渉することではなく、合意無き離脱。
合意無き離脱では、GDP(国内総生産)が9パーセントくらい減少するんじゃなかと、言われていたと思います(間違ってたらごめんなさい)。
だから、合意無き離脱っていうのは、『自傷行為』とか『自殺行為』とか、表現されているのです(それでも合意無き離脱をしたい政治家がいるって、謎)。
しかも、スコットランドの独立問題と、北アイルランドの過激派のテロ問題が再燃する可能性が大きいというのに。


ジョーは議員を辞めてしまうのですが、保守党から離党していまう議員さんも、チラホラ。
こんな状況でも、「俺は私はホントの保守だぞ保守党辞めないぞ国のためには保身に走らないぞ」とボリス首相の脅迫にも負けずにガンバっていらっしゃった議員さん、9月3日、党議拘束に反して投票した『造反議員』、本当に党から追放となりました。
英与党、造反21人追放=チャーチル元首相孫も-EU離脱
かのウィンストン・チャーチルのお孫さん、71歳、お父様も保守党員だったというソームズ議員も、追い出されました。
外務大臣の経験もある、数週間前までメイ首相のもとで財務大臣を務めていた、ハモンド議員も(財務大臣は、首相の次に重要なポストです)。
1970年から保守党議員となり、現下院で最長の49年の議員経験があり、財務大臣等の重要なポストの経験もある、ベテラン中のベテラン、79歳のクラーク議員も。
ひどくない?


ボリス首相の保守党の体制、どっかの東アジアの国の体制みたいになってるじゃない〜
保守党にこれだけ貢献してきた議員さん達を、放り投げるって、『保守』の価値観に反しているんじゃないの?


保守党じゃないよ、これ。


あ、それから、アドバイザー、ドミニク・カミングスがボリス・ジョンソン首相の黒幕ってことで、なんとなくメディアも他の議員さん達も合意してるみたいです。
最近、カミングスの名前、ニュースでも、下院の議会中でも、聞きます。
この保守党の混乱と不信も、カミングスの策略なのでしょうか?
カミングスは、保守党員でもなんでもなく(他の保守党議員が反発している理由のひとつ)、成し遂げたいことを成し遂げたいだけ、というような意見を聞きました。
今朝テレビに出ていた、カミングスを知る人物(元議員へのアドバイザー)によると、彼の目的は、EU離脱を遂行することと、ブレグジット党(今年できたばかりの極右でのナショナリスト的な、日本的にいえばネトウヨな政党。ファラージ党首が人気者で、最近の世論調査では15パーセント前後の支持をうていている)をぶっこわすこと、だそうです。
1834年に設立された伝統と歴史のある保守党が、中道右派や普通の保守議員さんを失いまくり、ブレグジット党並みの極右な政党になりそうですね、このままだと。


わかりやすいBBC日本語版の解説はこちら。
ブレグジットは山場を迎えた? 英議会で4日起きた5大事


注・私個人は、EU離脱に関しては残留派ですが、合意有りのEU離脱で北アイルランドの国境問題が大丈夫ならそれでよいと考えております。また国民投票してEUに残留したって、EUを巡って分断された英国、外国人やマイノリティー特にイスラム教徒へのイジメ、過激になるばかりの偏狭な白人ナショナリズム等の問題の解決にはならないと思うし。
あと、事実関係で間違った記述がありましたら、ごめんなさい。


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今の英国、ふつーじゃない

英議会 超党派議員がEU離脱期限延期法案 提出へ
そういうわけで、本日9月3日、非常に重要な法案が採決される予定です。
昨日、ボリス・ジョンソン首相が予定していなかった緊急スピーチ。
方針としては
「EU離脱延期法案に賛成する保守党の反逆者、これ通っちゃたら、解散総選挙しちゃうからね。
それでもいーのかい?
君たち、裏切なら、保守党から選挙にでられなくなるんだよ〜
愛着あるんでしょ、保守党に。
追い出しちゃうよ〜」
ってなかんじの、同じ党内の議員さん達に対する脅迫。
(ロンドン西部パットニーの保守党議員さん、売り言葉に買い言葉、「次の選挙には、保守党から出馬しないからね〜」というツイッターを、今朝公開。すんばらしい)


さきほどニュースを観ていたら、野党第一党の労働党の議員さんが、
「私達が相手にしているのは、ふつーに議会の法を遵守しているふつーの人達ではない」
と、いうようなことをおっしゃっておりました。
(一理、あり過ぎ)
政治的スタンス関係なく、ふつーの議員さんならこんな戦略、考えつくわけないわよ。
アドバイザーの、ドミニク・カミングスだよ、こんな戦略仕切っているのは。


ま〜、300年前とかだったら、内戦始まってますよ。
ふつーの状況ではないです。


ふつーの状況ではないにも関わらず、寝たい時に寝たい場所で寝る、英国首相官邸の真の家主、首相官邸ネズミ捕獲長ラリー さん。
Screen shot 2019-09-03png
(9月2日の首相演説中)

ふつーの状況ではないにも関わらず、ふつーの人ではなさそうなボリス首相と同居中のガールフレンドの里子になったわんこさん。
わんこさん
幸せになって。


ちなみに、わんこさんはダウニング・ストリートの11番地がおうちになります。
首相官邸の10番地はプライベートの居住スペースが余り広くないので、ボリス首相は居住スペースの広いお隣の財務大臣官邸に住んでいます。
ラリーさんとは、顔を会わせることはさなそうです。



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