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合意無きEU離脱、可能性高まる


これって、もしかして、高確率で合意無きEU離脱がおこるってことでしょうか?
英議会、10月半ばまで閉会 合意なき離脱に近づく
三つくらい、これに対抗する方法があるみたいなんだけど、どれも決定打とはならず、可能性もそう高くないというような話をニュースで聞きました。
あああああああああああ。


「一般市民は不安よな。EU、動きます。」
と、EUサイドが再交渉に応じて、合意無き離脱を実行するにしろ、なにかしらの譲歩や合意があり、最悪の最悪なシナリオだけは回避、それだけを願うしかないのでしょうか。
(EU側が譲歩したら、それこそボリス・ジョンソン首相の思うツボ。それが戦略なのかな?)


危機に続く、危機。
EU離脱危機だけでは物足りず、英国憲法の危機、と言われています。
英国っていう国は、文にして書かれた憲法が無いで、過去にあった凡例をもとにして政治をしていくという、よく分かったような分からないような謎の方法をとっているようです。
で、EU危機のまっただなかに、国会を閉鎖して議論したり決議の場を奪うというボリス・ジョンソン首相やり方は、憲法に反するということで、裁判所への訴えが、数件(なんと、メージャー元首相も、参戦です)。
憲法無視とか、民主主義がおろそかになりがちなディストピア世界らしくって、あ〜、ホントに一丁目にいるんだな〜、と力なく笑うしかありません。
(私は、ボリスが首相になってから、英国はディストピア世界の一丁目のようだと感じております→ ボリスが首相! さ〜て、吉とでるか凶とでるか?)。


こういったボリス首相がとっている政治的策略は、アドバイザーであるドミニク・カミングスの影響が強いと言われています。
ドミニク・カミングスとは、アタマ禿げかかっている冴えないおっさんにしか見えないふつーの英国人ですが、実はとんでもない仕事のできる人でして、3年前の国民投票の時、EU離脱キャンペーンを率いて見事に成功させました。
英国のメディアなどでは、career psychopathなどと呼ばれたりもしている、とんでもない切れ者(Who is 'career psychopath' Dominic Cummings set to join Johnson's team?)。


この一月に、英国テレビ局、チャンネル4が、ドミニク・カミングスを主役にEU離脱キャンペーンを描いたテレビ映画を放映。
ドミニク・カミングスを演じたのは、英国出身の人気俳優、ベネディクト・カバ? もとい、ベネディクト・カババ? じゃなくって、ベネディクト・カンバーバッチ(ようやくググってみた、そっかー、そんな名前なのかー、一度も正確に発音したこと無かったもんなー、いっつもてきとーに『ベネディクト・かばばっち』とか呼んでいたし、英国人の連れも名前覚えていないから、我が家ではそれで通じてた〜)。



お金はそこそこ持っているのにも関わらず、着るものも適当で、禿げかかっていても気にせず、メディアに出まくりたいナルシストでもなく、野心とか薄そうで地位とか関心なさそうな、ドミニク・カミングス。
しかも、孫子をお気に入りにあげているほどの、策略家。
アタマ良過ぎて浮世離れしているキャラを演じがちな俳優ベネディクト・カンバーバッチが演じたためか、ドミニク・カミングスが真の鬼才と思い込んでしまって、アドバイザーとしてボリス首相についた時点で、反ボリス派(EU残留派とか、野党の支持者とか、保守党のホントに普通に保守でマトモな議員さん達とか)負けるぞ、と思いました。
どういった策を、ドミニク・カミングスは練っているのか、う〜ん。


土曜日には、英国議会が閉鎖されることに反対する大規模なデモが、多くの都市で予定されています。
これからしばらく、英国も香港にように、デモに続くデモが日常になりそうです。
(英国の良いところは、催涙弾は使わないこと)


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暑過ぎても、もふもふを想う

この数日、ロンドンは30℃越えで、暑くて、ぐだぐだだるだるになってしまいました。
この温度で『暑い』なんて言っていたら、日本では生きていけないのに。
お毛ヶの長めのぷうは、暑いときは藤製の家具がお気に入りだったなあ。

暑かったぷう

2015 hot2


明日の予想最高気温は、24℃。
人間に戻れそうです。


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まー、なんとかなるよねー、合意無きEU離脱

連れの知り合い、英国人カナダ在住のおっさんが、10月の下旬頃に仕事関係で英国にやってくるそうです。
で、フリーなお仕事をしている方なのでスケジュールとかはその気になれば或る程度の融通がきくらしく、そのおっさん、仕事増やせそうなら増やそうかな、そうすると帰るのは10月31日かそれとも11月になってからかな、などというメールを連れに送ってきました。
英国人なのに、海外生活長過ぎて、すっかり英国の状況、分かっていないようでした。
日程に或る程度余裕があるのなら、私だったら、11月1日は長距離移動は控えます。



10月31日というのは、英国がEUを離脱する最終期日です。
首相がEU離脱強硬派、内閣もほぼ強硬派、合意なんていらないぜ、私達はEU絶対抜けるからね派が政権をぶんどってしまった現在、合意無き離脱が起こる可能性は、高い。
つまり、国内が混乱する可能性も、高い。
はっきり言って、どんなことがどう起こるのか、想像もつかない。


まず、合意無き離脱後の11月1日、流通、貿易、入国等での手続きが変わってくることから、ドーバーなどEU諸国を結ぶ港が忙しくなり混乱をうむ可能性もあると思います(EUからのモノは、入国の際に税金もかからず届け出もしなくてよかったようですが、EUを離れるとそういった手続きが必要になり、ドーバー等での物資を運ぶトラックの渋滞が予想されます)。
空港でも混雑が起こる可能性もあります(出国は大丈夫だろうけどねー、だからカナダ在住のおっさんは平気だろうけど)。
EU諸国から輸入されている生鮮食品が等値上がりすることから、他の食品も高騰するとか、そういった予測がされています。


それよりも、コワいのは、英国民の反応。
離脱反対派は、多分10月31日あるいはそれ以前に大きな反対運動をするでしょう。
それが、合意無き離脱派の集会と鉢合わせしたら、大丈夫なんでしょうか。
それとか、三年前の国民投票明けに一気にヨーロッパ人だけではなく外国人や移民系へのハラスメントや暴力が増加したように、合意無き離脱直後に外国人/移民系への嫌がらせが勃発するのでしょうか。
2011年におこった大規模な暴動みたいなことは、まさか発生しないでしょうけど。
ちょっとした小競り合いや、大規模デモは、起こっても不思議はないでしょう。


合意無き離脱反対派は、都市部や高学歴に多いといわれ、普段はデモに参加してもおとなしくきちんと礼儀正しくしている方が多いです。
が、状況が状況だけに、一部が過激化しないとも限りません。
それよりも、離脱派系には、フットボールフーリガン的な様子がみられる過激な方々もいます。
先日、離脱派系、超極右グループのリーダー、トミー・ロビンソンの受刑を不服としたその支持者達のデモの一部が、暴徒化。

(注:トミー・ロビンソンは、その反イスラムそして人種差別的な主張から、フェイスブックやツイッター等でアカウントを削除された、暴力、家のローン詐欺、他人のふりして海外に行こうとしたりと犯罪歴も華やかな人物です。
しかし、フェイスブックでは100万人ものフォローがあったように、影響力は今でも大きく、隠れ支持者も多いと思います。
今現在の英国が、人種差別と偏狭なナショナリズムに侵略されているのを知るには、彼と支持者の言動が一番てっとり早いかも。
現在の英首相ボリス・ジョンソンや、元UKIP党党首、現ブレグジット党党首のナイジェル・ファラージ等の極右派ポピュリズムの政治家より、トミー・ロビンソンのほうが下層の白人英国人にとっては心理的に近いものを感じているのでしょうか。
イギリスの極右著名人、法廷侮辱罪で有罪 ムスリムやアジア人を標的に



そして、今日不幸なニュースがはいってきました。
ジャーナリストで労働党の活動家のOwen Jonesが、パブをでたところを数名の男性に襲撃される事件がおきました(Owen Jones 'kicked in head' in London street attack)。
一部の政治家やジャーナリストが、白人至上主義で人種差別的な極右の思想に影響されて、殺害予告などを送られたり嫌がらせの対象になっているニュースが後を絶ちません。
そう、英国王室のハリー王子も。
十代の若者が実刑判決を受けました。
Teenager who called Prince Harry a 'race traitor' sentenced


なんか、ホントに、いろいろ大変。
なるようにしか、ならないのでしょうけど。
無事にたいした混乱もなく、スムースに合意無き離脱ができて、世界的金融危機なんて誘発されないから大丈夫、って、誰か保証して〜



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