ボリスが首相! さ〜て、吉とでるか凶とでるか?
香港では最近は毎週のように大規模なデモがあり、こちらでも大きくニュースで取り上げられています。
香港は今、将来と表現の自由と基本的人権をかけた本当に大変な状況にあるのだと、実感します。
が、ニュースで武装した警察官の姿を見るたびに、映画スター・ウォーズの帝国のマーチの音楽が勝手に脳内再生されてしまうのです。
香港の警察は(英国と比較すると)かなり強硬な手段を用いるようでして、催涙弾を多く使っていました。
そのために、特別機動隊は黒いヘルメット兼マスクを着用しており、全身装備され、その姿からダース・ベーダー的なものを連想してしまいました。
もっと香港デモの写真
香港、デモ参加者に警察が催涙弾発射 中国の出先機関付近で
あと、押井守の映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』も思い出してしまって、香港つながりで。
それで、なんとなく、SFの世界が、本当に現実になりつつあるのかな、とかふと思ってしまったり。
それとも、SFで描いていた世界にとうとう私達が『近づきつつ』あるのかな。
SFの世界、それも、ディストピア的なもの。
貧富の格差は更に拡大し、社会的な差別が存在し、でも中央政府のプロパガンダで人々がコントロールされているので社会の矛盾や搾取に気付かず、表現の自由が制限される、そんな社会。
まさか、ね。
考え過ぎでしょ。
2016年のEU離脱を問う国民投票からはや三年。
あのとき、トランプが大統領になると予想できていた人は、支持者も含めほとんどいなかったと思う。
あのとき、英国保守党のEU離脱に関しては穏健派のテレーザ・メイが首相になったことで、離脱派のボリス・ジョンソンが三年後に首相になれると予想できた人は、ボリスの支持者や家族を含めて、ほとんどいなかったと思う。
離脱派のボリス、しかも、強硬に合意無き離脱を支持するという。
アイルランドとの国境の問題、どーするっていうのか全くわかんないんですけどね。
ベルファスト合意(聖金曜日協定/Good Friday Agreement)の一方的破棄とみられても仕方ないのではないのでしょうか。
これに北アイルランドとアイルランド、そしてEUが賛成する訳、ない。
合意無き離脱の可能性が大きくなったとして、ポンド安が更に進んだようです。
ボリスやそのお友達を信じたいよ〜、合意無き離脱が英国のため世界のためになるって、信じたいよ〜。
でも、多くの経済や安全保障の専門家は、合意無き離脱による多くの問題を指摘、予測して警鐘を鳴らしているんですけどね。
どっちを信じるか。
それは、短期、中期においては、やはり専門家の意見のほうが正しいのでは?
この3年間、ブログで英国の政治の状況を『リンボ(辺獄)』とか『カオス』とか『ぐっちゃぐちゃ』とか表現してきたと記憶しています。
が、ボリスが首相になって、とうとうディストピア世界の一丁目、といった感じ方をしております。
ボリスとその保守党のお仲間達は、日本語でいうところのいわゆる『ネトウヨ』的なもの、アメリカでいうところのオルト・ライト、いわゆる右派ポピュリズム(オルタナ右翼、注:イスラムフォビアが根深い問題です。英国保守党内では、イスラム教徒への差別・偏見発言をする議員、いるけれどたいして問題視していない。ボリスもそんな発言をした一人)。
英国保守党のリアルで伝統的なごくごく普通の保守派の議員さん達、数こそ少ないものの、ボリスの合意無き離脱を断固阻止するために、他党の人に連絡したり影でこそこそ動いているようです。
英国の野党の労働党や左派ポピュリズム的な方々より、同じく保守党に属する真の保守の方々ほうが、保守党のポピュリズム化のショックがより大きいのではないでしょうか。
(第一野党の労働党は、もう既に似たような問題クリアしたもんねー、左派ポピュリストのコービンが党首になってしまったから。前首相トニー・ブレアや穏健派や中道左派の労働党の議員さんはずっとコービンのやり方や思想にブーブー言っております)
ポピュリズム系の政治家は、右も左も英国も他国も多分そんなに変わらないと思うのですが、カリスマ性の強い人が多く、そして言っていることはとてもいいことが多い。
大胆かつ斬新な公約には魅力的なもの多数。
でも、そのためにお金どのくらい必要なの?税金上げるの?借りるの?英国も借金しまくっているのに、他国から。
だから、あんまり公約が実現するとは、夢をみないほうがいいと思っている。
けっこう、彼らは、ノリで、人気取りのため、口約束をしているのではないのかと。
ボリスが本当に合意無き離脱を成し遂げるか、ちょっと訝しがっている。
ボリスがロンドン市長の時、企画しても実現不可能でぶっ壊れたものもある(Failed London Garden Bridge project cost £53m)。
(ロンドン市長時代のボリスの100億ポンドにのぼる税金の無駄使い → Boris Johnson 'ignored expert advice' over £1bn mayoral vanity projects)
こんな無駄なプロジェクトに税金を費やして企画倒れなんて国政レベルでやられたら、とんでもないことになると思うのですが。
ま〜、ボリスさん、よい首相になって、EU離脱もら〜くらく、国民みーんなハッピー、となることを、(多分無理っぽいけど)祈っております。

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香港は今、将来と表現の自由と基本的人権をかけた本当に大変な状況にあるのだと、実感します。
が、ニュースで武装した警察官の姿を見るたびに、映画スター・ウォーズの帝国のマーチの音楽が勝手に脳内再生されてしまうのです。
香港の警察は(英国と比較すると)かなり強硬な手段を用いるようでして、催涙弾を多く使っていました。
そのために、特別機動隊は黒いヘルメット兼マスクを着用しており、全身装備され、その姿からダース・ベーダー的なものを連想してしまいました。
もっと香港デモの写真
香港、デモ参加者に警察が催涙弾発射 中国の出先機関付近で
あと、押井守の映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』も思い出してしまって、香港つながりで。
それで、なんとなく、SFの世界が、本当に現実になりつつあるのかな、とかふと思ってしまったり。
それとも、SFで描いていた世界にとうとう私達が『近づきつつ』あるのかな。
SFの世界、それも、ディストピア的なもの。
貧富の格差は更に拡大し、社会的な差別が存在し、でも中央政府のプロパガンダで人々がコントロールされているので社会の矛盾や搾取に気付かず、表現の自由が制限される、そんな社会。
まさか、ね。
考え過ぎでしょ。
2016年のEU離脱を問う国民投票からはや三年。
あのとき、トランプが大統領になると予想できていた人は、支持者も含めほとんどいなかったと思う。
あのとき、英国保守党のEU離脱に関しては穏健派のテレーザ・メイが首相になったことで、離脱派のボリス・ジョンソンが三年後に首相になれると予想できた人は、ボリスの支持者や家族を含めて、ほとんどいなかったと思う。
離脱派のボリス、しかも、強硬に合意無き離脱を支持するという。
アイルランドとの国境の問題、どーするっていうのか全くわかんないんですけどね。
ベルファスト合意(聖金曜日協定/Good Friday Agreement)の一方的破棄とみられても仕方ないのではないのでしょうか。
これに北アイルランドとアイルランド、そしてEUが賛成する訳、ない。
合意無き離脱の可能性が大きくなったとして、ポンド安が更に進んだようです。
ボリスやそのお友達を信じたいよ〜、合意無き離脱が英国のため世界のためになるって、信じたいよ〜。
でも、多くの経済や安全保障の専門家は、合意無き離脱による多くの問題を指摘、予測して警鐘を鳴らしているんですけどね。
どっちを信じるか。
それは、短期、中期においては、やはり専門家の意見のほうが正しいのでは?
この3年間、ブログで英国の政治の状況を『リンボ(辺獄)』とか『カオス』とか『ぐっちゃぐちゃ』とか表現してきたと記憶しています。
が、ボリスが首相になって、とうとうディストピア世界の一丁目、といった感じ方をしております。
ボリスとその保守党のお仲間達は、日本語でいうところのいわゆる『ネトウヨ』的なもの、アメリカでいうところのオルト・ライト、いわゆる右派ポピュリズム(オルタナ右翼、注:イスラムフォビアが根深い問題です。英国保守党内では、イスラム教徒への差別・偏見発言をする議員、いるけれどたいして問題視していない。ボリスもそんな発言をした一人)。
英国保守党のリアルで伝統的なごくごく普通の保守派の議員さん達、数こそ少ないものの、ボリスの合意無き離脱を断固阻止するために、他党の人に連絡したり影でこそこそ動いているようです。
英国の野党の労働党や左派ポピュリズム的な方々より、同じく保守党に属する真の保守の方々ほうが、保守党のポピュリズム化のショックがより大きいのではないでしょうか。
(第一野党の労働党は、もう既に似たような問題クリアしたもんねー、左派ポピュリストのコービンが党首になってしまったから。前首相トニー・ブレアや穏健派や中道左派の労働党の議員さんはずっとコービンのやり方や思想にブーブー言っております)
ポピュリズム系の政治家は、右も左も英国も他国も多分そんなに変わらないと思うのですが、カリスマ性の強い人が多く、そして言っていることはとてもいいことが多い。
大胆かつ斬新な公約には魅力的なもの多数。
でも、そのためにお金どのくらい必要なの?税金上げるの?借りるの?英国も借金しまくっているのに、他国から。
だから、あんまり公約が実現するとは、夢をみないほうがいいと思っている。
けっこう、彼らは、ノリで、人気取りのため、口約束をしているのではないのかと。
ボリスが本当に合意無き離脱を成し遂げるか、ちょっと訝しがっている。
ボリスがロンドン市長の時、企画しても実現不可能でぶっ壊れたものもある(Failed London Garden Bridge project cost £53m)。
(ロンドン市長時代のボリスの100億ポンドにのぼる税金の無駄使い → Boris Johnson 'ignored expert advice' over £1bn mayoral vanity projects)
こんな無駄なプロジェクトに税金を費やして企画倒れなんて国政レベルでやられたら、とんでもないことになると思うのですが。
ま〜、ボリスさん、よい首相になって、EU離脱もら〜くらく、国民みーんなハッピー、となることを、(多分無理っぽいけど)祈っております。

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