ヨーロッパに、羨望

やっぱりヨーロッパっていいよな〜
先週土曜日に生放送していたユーロビジョン・ソング・コンテストを観ていてつくづく思ってしまいました。


このユーロビジョン・ソング・コンテストというのは、1956年から始まったヨーロッパ各国による歌の祭典で、年一回開催されています。
ヨーロッパというわりにはイスラエルもいるし、サッカーではアジアではなくヨーロッパに属するトルコも違和感なく参加してるし、冷戦後は東欧諸国が次から次へと加わって、いつの間にか太平洋にあるオーストラリアまでちゃっかり当たり前のように歌手を送り出しているという、謎多き歌のお祭りです。
前年の優勝国が開催地となるのが定例で、今年はウクライナだったので、案の定、ロシアが出場しませんでした。


過去には、有名歌手が出演して真の意味で欧州におけるポップミュージックの祭典だったようです。
が、それもかなり前の話。
大抵のファンにとっては、司会者のわざとらしい台詞まわしや、安っぽい歌手達や、阿呆くさい踊りや、うざったりパフォーマンスにツッコんで楽しむコンテストのようです。
ユーロビジョンソングコンテストが笑って馬鹿にし合う音楽の祭典にいつ変化したのか知りませんが、ファンがいるのも確か。
私も、過去5年くらい全く観ていなかったのに、たまたまテレビつけていたらやっていて、ヒマだったのでそのまま見続けてしまいました。
この『やすっぽい曲』に魅せられて。
大昔に流行った曲の十番煎じくらいのポップミュージックに、呆れたり笑ったり。
それでもがんばっている歌手やダンサーさんに時には感激したり、どうしてこの歌手が選ばれたのか考え込んで頭痛おこしたり、ヨーデルとラップ音楽のコラボに開いた口が塞がらなくなったり。
その余りの安さに、優勝したり高得点を得ることが果たしてそれほど意義のあることかさえ、疑ってしまうのです。


今年の優勝者は、Amar Pelos Dois(英語ではLoving for both of usという意味だそうです)という歌を歌ったポルトガルのサルヴァドール・ソブラル (Salvador Sobral)さん。
ユーロビジョンソングコンテストとしては、珍しいタイプの音楽で、ジャズをベースにした美しい曲。
セピア色の古い映画の、街路樹を抱き合うように歩く恋人達を思わせるような、なんともオシャレでロマンチックな歌。
これには、全ヨーロッパがうっとりしてしまいますよねー。

(サルヴァドールさんの歌い方が気持ち悪く生理的に受けつけられず自ら歌の雰囲気をぶち壊して台無ししていることに関しては、触れないでおこうと思います)


こういった浅はかでバカバカしくて超安い文化を分かち合ってツッコみ合える近隣諸国が四十国以上もあるって、幸せなことだと思います。
東アジアでは政治的に文化的に、なかなかこうはいかないので残念です。


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