・政治ネタはなるべくブログには用いない。
・政治関係のことに言及しても、個人的な意見はオブラードに包む。
以上。
ブログを書くうえで、なんとなく自分に課してきたことです。
ぼーっとしながら、時折英国の悪口を書いてます。
が、ちょっと掘り下げたこと書くと自分の無知さと無教養と実は腹黒いことがバレるので、政治ネタは避けていたのですが、最近さり気なく出ちゃってます。
先週は英国EU離脱のニュースで、世間はテンションマックス。
やっと少し落ち着いた週末、Youtubeなどで日本のテレビやラジオやネットテレビがどういうふうに英国離脱のニュースを伝えているのか、今更ながら学びました。
日本のテレビ番組は、分かりやすくていいです。
表や図、グラフといった視覚による情報の出し方が好きです。
専門家の人はテレビに出演すると「中学生にも分かるように解説してください」と言われるのでやりにくい、といった声を聞いたことがありました。
でも、国際ニュースや時事問題がバラエティー番組やワイドショーの一部となっている日本って、文化的だと思います。
池上彰さんみたいな人がいたら、国民投票の後になって「EUって何?」とネットで検索する英国民はほとんどいなかったのではないでしょうか。
ラジオやネットテレビ番組では、多角的な或は専門的な解説がはいり、専門家の個人的意見が聞けるのが面白かったです。
ただ、ボリス・ジョンソンさんについては、『イギリスのトランプ』とか言われてるのが心外でした。
金髪のボサボサ頭と、金持ちなのに庶民派に見える、くらいしか共通点がないのですが。
元々左翼の労働党の支持者が多いロンドンで市長をしていた人です。
右翼の保守党員のなかでは左寄り、というか真ん中よりの考え方。
数年前は、違法移民にもアムネスティ(在留資格)を認めるべきた、と発言。
だから、ボリス・ジョンソンが離脱派のキャンペーンに参加したことは、ロンドン市民にとっては意外だったと思います。
ちなみに、離脱派のキャンペーンのリーダーは、保守党議員のマイケル・ゴーヴという人でした。
マイケル・ゴーヴは、真剣に真面目に完璧に、筋金入りの離脱派。
ボリスのほうがなんとなく面白いので、カメラやジャーナリストはそっちばかりを追っていましたが。
彼が本気で離脱したいとは、世間も疑ってました。
知名度を上げたいから、こんなことしているのではないのか、と。
「首相の座を狙っているから、離脱派についているんですか〜?」みたいなこと、ジャーナリストに聞かれてました。
次期保守党党首(総選挙をしないので、次期党首はそのまま首相に選ばれる)に、『勝者』ボリス・ジョンソンは立候補せず。
一方、マイケル・ゴーヴは、五人の立候補者の一人です(人気がないので、選ばれる可能性は薄いようですが。ボリスとは仲違いして口をきいていないらしいです)。
ところで、映画『ヒトラー 〜最期の12日間〜』という映画に勝手に字幕をつけていろいろなものをパロディーにして楽しむ動画が人気のようですが、英語圏でも勿論英語で字幕をつけて遊ばれています(英語題はDownfall)。
絶対に英国の国民投票ネタで投稿があると思っていました。
傑作の誕生です。
ボリス・ジョンソンが、ヒトラーという役回り。
国民投票で離脱が勝った、という部下からの連絡を受けて、ボリスは怒り震えながら眼鏡を外し、関係者以外を退席させます。
Boris Johnson's HQ as the EU referendum result comes in.
そうです、勝って、憤っているのです。
(以下、適当な意訳)
「勇ましい負け犬として、ヒーローになれるっておまえら言ってたじゃないか!」
「EUから離脱したら週に3億5千万ポンド医療にまわせるって、なぜ(投票者は)でっち上げだって分からないんだっ!」
「どの専門家も離脱したら英国がぶっ壊れるって言ってるんだぞ!」
「『イスラム教徒が入国するのを止めるために離脱に投票した』だと? こいつ何に投票したのか分かってるのかっ?」
云々、とても訳せない素晴らしい罵倒/卑猥用語 (swear words)を多用して、ボリスは勝利したことに憤慨しています。
確かに、『勝利』してから公式の場でスピーチをしたボリスの表情は暗く、歯切れも悪かったようです。
この字幕編が『真実』に近いような気がして、笑えます。
それから、1:48のところの空耳「ちくしょうめー」、英語字幕がF---ing hell。
ほぼ、意味が同じ。
日本語空耳と英語字幕の心地よい偶然の一致に、座布団10枚くらいあげたいです。
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