日本に一時帰国したのは既に半年前のことですが、写真を全部ブログに出し切っていなかったことを今更ながら思い出しました。
帰国した時に、実家から2時間ほどの、登山初心者でもオーケーな山。

(あいにくの曇り空だったけど)
帰りには、お土産やと食堂と野菜の直売が一緒になったお店に立ち寄って、地元農家でとれた新鮮な野菜を買いました。
実は、数年前に某東アジアの国出身の友達に(半ば強制的につき合わされて)英国でハイキングに参加したことがあります。
その友達は彼氏と別れたばかりだったので、密かに彼氏とか結婚相手を探すために参加を決めたので、私はなんでもいーかなー、とやる気なく、彼女に誘われるままにハイキングしました。
そういうわけで、友達がネットで全て検索してくれて、都合がよい週末に彼女に連れられてハイキングへ。
トレッキング/ハイキングのクラブみたいなものが存在してまして、会員以外もいつでも参加可能。
ネットのサイトの集合場所と電車の時間が書いてあるので、そこに飛び入り参加すればよいとのこと。
大抵は、ロンドンの駅のプラットフォームで、それなりの格好をした団体を探して声をかけて、合流させてもらってました。
ロンドンから一時間くらい離れた長閑な駅で下りて、10〜16キロ(7〜10マイル)の距離を歩きました。
小さな穏やかな田舎の村、牛さんがもーっといっている牧場の道、プーさんやティガーさんが出てきそうな森。
そんなハイキングを楽しみました。
しかし、お昼御飯は、常にパブ。
ハイキングの後は、常にパブで打ち上げの飲み会(三時くらいだっていうのにー)。
そういうわけで、友達と私はハイキング後の酒飲みは参加しませんでしたが(電車つかまえて、まっすぐ帰宅。温泉→飲み会なら参加したかも。でも温泉とか文化にないし、飲み会ってこっちではひたすら飲むだけで固形物はほとんど食べないのが普通なので、悪酔いしやすい)。
あと、地方の駅にはトイレがなかったり、ハイキングコースにはトイレがなかったり、結局パブ以外では使用出来るパブがなかったり。
なんだか、違う。
私が経験したり、やりたいハイキングとは、ちょっと違う。
私は、三回くらい参加しただけで、それ以後はやめてしまいました。
私のハイキングの記憶は、日本で山を登ったとか、緑の中で自然に囲まれて食べるおにぎりとか、そういったものです。
そして、道端にはお地蔵さんがいて、山頂には祠があって、ハイキングの入り口近くには古い神社があって、自然の脅威から守ってくれるという安心感がありました。
英国南東部には山らしい山がないので登山もできないので、やはりアンチクライマックス的な感も否めません。
山登りだったら、目的ははっきりしてます。
山頂を目指すこと。
頂についた時自分の歩いて来た道の長さに驚き、山頂から眺める景色に感嘆し、私達がいつも生活している下界を見下ろしてはそこで起こることにいちいち悩んだり怒ったりしている自分がバカバカしく思えたり、山頂で頂く水やおにぎりの美味しさに感動し、安全なハイキングができたことを神様やお地蔵様に感謝して。
自分の存在が自然の一部だということを身を感じます。
英国でのハイキングは、三回もやると、なんとなく味気なくなってしまいました。
ただ田舎の田園風景を楽しむだけの、ハイキング。
最初はそれはそれで楽しかったけれど。
神社とおにぎりが、どうしようもなくなつかしかったです。
やっぱり、私は日本人なんだと、つくづく思いしらされました。
そうそう、その友達、結局ハイキングで知り合った人とは結婚しませんでした。
いちおうお付き合いみたいなものまで発展したそうですが、話を聞いている限りお相手の英国人男性は単なるオリエンタル系の女性狙いみたいな感じでしたから、騙されなかっただけ良かったと思いました。
(後々、その男性はタイに一人で旅行にでかけたとか。目的って、『アレ』しかないよねー、と友達も言ってました)
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