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愛人と一緒にツアーですか?

かなり前の話です。
元某バンドのミュージシャン(還暦越え)のライブに、行きました。
このカルトで有名で人気のあるバンドは好きだったんだけど、このミュージシャンのソロはとんでもなく安っぽくてどーでもいいのに、そういうのに限って『連れられて』行かなければならなくなり、まあ、仕方なく、行ってきました。


150人キャパというクラブ。
このミュージシャンが属していたバンドが再結成してロンドンでライブやれば、10000以上ののキャパになる、そんなレベルのバンド。
でも、そんなカルト人気バンドに属していた、目立たないミュージシャンという立ち位置で、音楽もしょぼいとくれば、150人キャパも埋まらない。
驚くほどにスッカスカ。
60人くらいしか、いないんですけど、客。
ドン引きだよ〜


それで、クラブの片隅のグッズ販売コーナーで、胸の谷間を思いっきり強調した、クソ寒そうなドレスを着た美人系なんだけど何か勘違いした感じの派手なオバサンが座っていました。
なんなんだ、この場違いな感じ。
すごい違和感。
カルトバンドのスーパーなファンとおしゃべりをして、いろいろ情報を得た英国人の連れによりますと、あの胸元オバサン、このミュージシャンの愛人だそうです。


今のご時世、愛人連れて海外(このミュージシャンは、米国在住)ツアーとか、するんですか〜?
しかも、奥さん、英国人ですよね〜 なのに、連れてこないとは。
ロックにそんなもの、今時誰も求めてませんよ。
破天荒な生き方、というより、だらしない生き方って感じ〜


いや、これ、人気があって大きなライブ会場ばかりだったらそんなに問題ないかもしれないけど、ソロミュージシャンとしてはドサ周り程度のツアーしかできないレベルで、ヤバくないの?
ファンとかに苛められたり嫌がらせ、されかねないと思うんですけど。
グッズ売ってもらったり、ツアーマネージャー的なことしてもらっているらしいです。
新作アルバムは、妻にインスパイアされて妻に捧げてるそうですよ。
すげーな、このミュージシャン。
ソロとして人気無いの、頷ける。


しかも、某SNSサイトとか見ていたら、愛人の写真も思いっきり載せている。
公認愛人。
まー、そういうこともあるかもね、諸事情により妻と別れられないとか。
だったら、新作、妻に捧げるなよー。


そしてこの愛人、なんとアダルトな仕事をしている人でした。
SNSサーフィンをしていたら、とんでもないものを発見してしまいましたよ。
SMかつゴシック系の、ヌードなモデルさんしているようでして。


あのさー、MeToo運動とか起こっているの、知っているの?
もうちょっと、せめて上手く隠して。
そういう仕事をしている(していた?)のなら、余計にファンとか周囲から、嫌がらせされそう。
愛人の安全も考えてあげてよー。


バンドって、よくヴォーカルやっている中心人物とギターが性格的/人間的に問題あって、ベースとかドラムは地味系でいい人っていう勝手な先入観念があるけど、そーでもないんだー。
このミュージシャン、某カルトなバンドのベース担当でした。


*さて、このミュージシャンが属していた某カルトなバンドの名前が分かった人、答え合わせしましょうねー。
そう、あのバンドです、あのバンド。



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教会そのままライブ会場になってしまった Union Chapel

イズリントンのUnion Chapelに行ってきました。
19世紀後半に建築された教会なのですが、ライブ会場にもなっているという、わけわかんなさ。
でも、ライブ会場としてはいいんですよね〜、雰囲気でまくり。
あ、もちろん激しかったり速かったりノイズいっぱい系の音楽は、ふつう無いです。


正面入り口は、こんなかんじ。
union c1


両隣は、普通の住宅(あと、ちょっとオフィスも。通りの反対側は、お店とかパブとかレストランとか)
union c2


ステンドグラスがいいね〜
うにちゃぺ


unic3.jpg


unic1.jpg


以前来た時は、入り口で荷物チェックされました。
今回は、どういうわけか、無し(以前より、観客層がもっともっとおっさん。ミュージシャンの年齢が、高かったからな、今回は。だから面倒くさくて荷物検査やめたのかしら?)。
それで、すごく気分良かったです。
やっぱりライブ会場等に入場するのに、バッグの中身見せたり、身体検査されるの、本当に嫌です。
安全面のため、仕方ないのでしょうけど。
それだったら、スーパーマーケットや病院も荷物検査しないとヤバいんじゃないの〜?
(というか、荷物検査のために並んでいる行列が攻撃されたらどうするのだろう、と、疑問に思ってしまうんです)


で、お目当てのミュージシャンはといいますと、内緒。
(身バレ防止のため。ごめんなさい)



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シガー・ロス(Sigur Rós)のドラムスから性的暴力を受けた被害者が声をあげる



シガー・ロスというのは、温泉が湧き出ることで有名なヨーロッパの小さな島国、アイスランド出身のバンドです。
1994年結成、1999年にインディー音楽界では世界的に知られるようになり、その後は更にドラマチックで叙情的かつどこか虚無的でメランコリックな音楽は高く評価され、気がつけばあれよあれよとテレビ、広告、映画等にひっぱりだこの人気バンド。
洋楽に詳しくない方でも、多分どこかでシガー・ロスの音楽を聴いたことがあると思います。
日本でもトヨタのコマーシャルに使われていたり、『宇宙兄弟』の映画に使われていたり、映画界でもシガー・ロスやその中心人物のヨンシーさんの音楽はよく使用されてます。
英国でも、他の日本車の広告にも使われ、あとはよくBBCのどきゅめんたりー等の番宣用の広告にも使われまくり。
アルバム販売の収入とツアーの収益よりも、シガー・ロスはテレビ/広告/映画の使用料のが稼いでいるんじゃないのかと、思ってしまうほど。

(トヨタと日産に愛されたシガー・ロス、すげ〜)


このバンドで2000年からドラムを担当している人に、性的暴力疑惑が起こり、彼はバンドを離脱することを発表したそうです。
Sigur Rós drummer quits band following rape allegations


なんでなんだよ〜
私、大好きだったんだよ〜
10年くらい前まで、よく聴いていたのに〜
ミュージックビデオも大好きで、よく観てたのに〜
映画『宇宙兄弟』を観ていた時、シガー・ロスの『ホッピポッラ(Hoppipolla)』がかかったとたん、オリジナルのミュージックビデオのほうが脳内で再生されてしまって、宇宙兄弟のストーリー全部どっかに飛んでいってしまったくらい、心酔していたのに〜


オリジナルのミュージックビデオ。

泣けるんですよ、このビデオ、何度観ても。
シガー・ロスは多くのミュージックビデオのクオリティーの高さでも定評があるのです。
ほぼ短編映画のレベル(或はそれ以上)。
それだけでストーリーがあって、ビジュアル的に美しいだけではなく詩的でアートで哲学的で、考えさせられる。
このビデオでは、おじーちゃんおばーちゃん達が、悪ガキに戻ってピンポンダッシュしたり万引きしたりキュートなキスを交わしたりチャンバラごっこしたりするという、心温まる作品。


なんでなんだよ〜
もう二度と同じ気持ちでシガー・ロスの音楽を楽しめないよ〜


あ〜、でも、ずっと言っていた。
私はずっと不安だったの。
最近のこの一連の、性的虐待/暴力/ハラスメントに関する意識の高まりと被害者が勇気をもって世間に語りかけるようになって、いつか来るだろうって。
政界、ハリウッドが目立っているけど、それだけでもない。
特に、音楽関係者でが名乗りでたのは、今のところ2000年以降デヴューのミュージシャンばかりだったから。
おかしいなと思ってました、それ以前のミュージシャンだけ全員が品行方正だったとは可能性としてありえない。
(売れている売れてないもあるけどねー。多くのバンドは売れなくて消えていったか超小さい場所で演奏するかあちこちツアーできないレベル)
私が過去に聴いていたり好きだったインディー系バンドは、80〜90年代デヴューばかりだから。
いつか、悪いニュースが来ると思っていました。


まだまだ、そんなニュースは来るだろうな。
辛い。



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Ride/ライドのライブ、有難過ぎる過剰接待(7/11/2017 London O2 Forum)



Rideのライブ行ってきました〜
都合がついて、よかったよかった。

みんな大好きSeagull、新曲では観客は普通に拍手するのに、旧作では興奮しまくって両手をあげての拍手になってしまう。



新アルバムに入っていない、最近発表されたばかりの曲。



オックスフォード出身の40代のおっさん4人組のバンドです。
90年代に、バンド内の中心人物のおっさん二人がケンカして解散、仲直りして2014年の再結成。
今年は新作アルバムも出て、活躍中(6月もレコード屋のライブに言ってきたし〜 →25年たてば誰でもおっさんやオバサンになるさ(Ride@Rough Trade East))。
 

演奏するおっさんに、観るおっさん(そりゃ、ファンだって年をとります)。
観客もおっさん天国。
おっさんがおっさんを接待。
過剰な接待に、感謝感激。


全21曲、2時間フルの新旧名曲が怒濤のように押寄せて無茶苦茶気持ちよいライブでした。
そんなにサービスしてもらって、なんか悪いよな〜。
翌日のバーミンガムでのセットリストも21曲だったから、このツアー全部2時間ライブかもしれません。
フィッシュ&チップスだけ頼んだのに、デザートにアップルパイと紅茶までついてきたようなお得感。
英国ツアーでこの調子だったら、来年2月の日本ツアーも2時間接待になりそうですね。
これはもう、絶対行くしかないでしょ。
(なんか、私宣伝してるよ〜、誰からもお金貰ってないのに〜)


なぜかRideのことばかり記事にしています。
だって、日本人/東洋人が一人とか二人しかいないライブのことブログにすると、身バレするかも知れないので書けない。
他の好きなアーティストって、あんまり日本人ファンがいないので、書きにくいことが多いのです。
あとは、好きでもないバンドやミュージシャンのライブに無理矢理義務でつき合わされた時は、書く気力がないので書けません(ブログにあげるのはトイレの写真くらい)。
そうなるとRideくらいしかいない、最近活動しているバンドとしては。
ロンドンでも日本人/東洋人が多いからいいんですよー、身バレの心配ないから。
ライドが演奏とサイン会した時、あの狭いラフ・トレードのレコード店でも十人くらいいたもん、東洋系。



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25年たてば誰でもおっさんやオバサンになるさ(Ride@Rough Trade East)

ライド(Ride)という、90年代前半にインディー音楽界で一躍有名になったオックスフォード出身のおっさんなバンドをみてきました。
数年前に再結成して、今回は新作をリリースして、イーストロンドンにあるレコード屋さんラフ・トレードで宣伝を兼ねたミニライブです。
25年前にライブに行ったことがあります。
なつかしい。
ロンドンで、ライドをこんなに小さな場所で見られることは奇跡に近いので、出かけてきました。


といっても、写真も映像も撮ってきてないんですけど。
暑くて、しかもラフトレードに着いたのが遅かったので、それどころではなくて。
場所が狭いしレコード屋さんなので、アコーステックセットか、普通のライブより控えめなライブになるのではと思っていたら、フルセットでちょっとびっくり。
アンディー(左側のギターのおっさん)はほぼ曲ごとにギター替えて、メンバー全員本気モードががっちり入ってました。
マーク(ステージ中央の、ステージが狭過ぎてしかも後ろのドラムセットに遮られて、演奏中身動きが殆どとれないおっさん)はアコーステックセットでやろうとしたのですが、アンディーが「フルで行く」と提案してそれに皆さん乗ったようです(レコード屋さんからすると、面倒くさくて迷惑だったかも知れない。一方、ファンにとっては大歓迎)


どういう訳か、この日のライドのライブをYoutubeに動画を上げてくれる人が、いない。
私の隣のファンのおっさん、絶対ビデオで録っていた筈なのに。
とりあえす見つけたのがこれ。
雑音が入ってますが、ステージの小ささとバンドとの距離の近さと臨場感はでてるかな。
もし誰かもっといいビデオアップしてくれたら、後で貼ろうっと。



25年前は、みんな若くて可愛くて、おっさんじゃなかった。
(要注意! メンバ―は全く変わっていません。おっさんになっただけです)
ラフ・トレードのライブの締めくくりも、皆が大好きなVapour Trailでした。



その日、家に帰ってからは、1990年に大人気となったカルトテレビドラマ、『ツイン・ピークス』の25年経った世界を描いた『ツイン・ピークス The Return』の新エピソ―ドを鑑賞。
25年たてば、当時若かった俳優さん達はおっさんになり、おっさんだった俳優さん達は、もっともっとおっさん。
亡くなってしまった俳優さんも、いる。
諸行無常。


私も、すごーくオバサンになりました。
太って白髪がでまくって体力が無くなって愚痴っぽくなって昔の話ばかりして。
あーあ。
でも、気分だけは90年代初期のまま。
どうしようもない。



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