愛猫ぷうのいないロンドンなんて、つまらない。

あの大人気テレビシリーズ『ツイン・ピ―クス』が戻ってきた〜!

ツイン・ピークスが、26年ぶりに始まりました。

ツイン・ピークスは、映画監督のデヴィッド・リンチと作家/脚本家であるマーク・フロストが総指揮をとって1990年〜1991年にかけてアメリカにて放映されたテレビドラマ番組で、1992年にはその前日譚映画『ツイン・ピークス ローラ・パーマー最期の7日間』が公開されました。
デヴィッド・リンチ監督の不可思議でミステリアスな世界観が炸裂したその作品は、女子高校生の殺人事件というありきたりの話をオリジナルな作品に仕上げ、カルト的な人気を博しました。
エヴァンゲリオンとか、進撃の巨人とか、考察ものが好きで見終わった後もずっとモヤモヤした気持ちで楽しめる方には、絶対オススメです。


それから、無駄なエピソードが多いというか、変わったキャラがよく出てくるというか。
それでもちゃんとミステリー/サスペンスものとしても成立。
若かりし日、ツイン・ピークスの訳の分からない世界に、すっかりハマってしまいました。


脇役のキャラで特に好きだったのは、この二人。
リンチ監督自ら、FBIの捜査主任を演じています。
これが何故か補聴器をしていても難聴に悩み、常に大声で喋り周囲を辟易させる役。
そして、おとり捜査のため女装してからすっかり女装が自然になった捜査官(後にテレビドラマシリーズ『Xーファイル』で主役を演じたデイヴィッド・ドゥカヴニーが好演)。
その女装が完璧で色っぽくて、感動さえ覚えます。



最新のエピソード1&2、早速観ました。
想像を越えて、はるかにホラーの要素が濃いです。
そして、リンチ監督のシュールでミステリアスな世界は、更に更にその不可思議さを増していました。
ツイン・ピークスというと、主人公であるクーパーFBI捜査官のドーナッツとかチェリーパイを用意してブラックコーヒーと共に食べながら観るのが『王道の見方』でしたが、1&2ではコーヒーだけで充分です。
ネタバレ、行きます。
















・丸太おばさん(ログ・レディ)、丸太のメッセージを伝える。
好演した女優のキャサリンさん、2015年に亡くなっているの。直前に撮影したのかな。なんだか泣けます。ありがとう、感動を与えてくれて。

・クーパーのドッペルゲンガーが、『現世』のほうで存在している。
本物のクーパーは、ブラックロッジに閉じ込められたまま。

・相変わらず、デヴィッド・リンチらしさがよく出ていました。
チワワを抱えた太った女性が、隣の部屋から異臭がすると警察に届けるのですが、その部屋の鍵を求めてのエピソードが、全く無意味で冗長で会話が破綻したりしていて、ウケる。すごい。

・なんだかいろいろ殺人が起きる。
残酷なシーンもある。

・クーパーのドッペルゲンガー『悪い方のクーパー』が、嫌すぎる。

・アンディーとルーシーの子供は、男の子でした。

・精神科医のジャコビーは、やっぱりアヤシいまま。

・ローラ・パーマーのお母さんは、やっぱりヘビースモーカー。

・ベンジャミン・ホーンは、マトモになったのかな?
弟のジェリーは、相変わらずうざいヤツだけど。

・ジェイムズと一緒にいた男の子は、誰でしょう?
ジェイムズの息子?
緑の手袋は、何とため?
ジェイムスがバイクで事故にあったらしいけど、どういった事故だったのか、誰か同乗していたのか。

・シェリーには、娘さんがいるみたい。

・ロードハウスのバンドが、いまいち。
オリジナルより、ずっとずっと話が暗く重くミステリアスすぎるので、これくらい軽いポップのほうがいいのかも。

・オードリーは、まだ。



ついでに、エピソード3&4も。
・ちょっと笑えるシーンが増えてくる。

・精神科医のジャコビーは、やっぱり凄くアヤシい。

・『悪い方のクーパー』、吐く。
(何を吐いたんだっ?)

・オリジナルの『善い方』のクーパー、現世に出現。
Dougie Jonesという人と入れ替わる。
Dougieは『製造』された、って、誰/何が、なんのために?
『悪い方のクーパー』が吐いた時に、Dougieも吐いていた。
こんなに嘔吐シーンの多い作品は、『明日のジョー』以来かも。

・『善い方のクーパー』、朝食の席でコーヒー吐き出す。

・殺人はなく、残虐シーンも減り、ホラーもゆるくなる。
エピソード1&2が、ジェットコースターの最初の大きな急な坂といった感じ。
エピソード1&2で緊張しまくったせいか、3&4が物足りなく感じたほど。

・ゴードンの補聴器が改善されていて、ほぼ普通に会話ができる。
つまらん。

・FBIのアルバート、出演。
俳優さんのミゲルさん、今年の一月に他界。ありがとう。

・エピソード最後のスタッフロール、毎回違うバンドが演奏するみたい。
なんだか、もう、飽きた〜 
それなら、ジュリー・クルーズでいいよ〜

・ボビーは、保安官〜

・ツイン・ピークス保安官事務所の平均年齢が、ちょっと高過ぎないかと、心配。

・4エピソードたっても、まだまだ出演していないキャラが。

・ドーナツを食べながらの視聴は、やっぱりまだ無理かな。

・新出演リストを見て、ナオミ・ワッツはクーパーの妻役だとずっと信じきっていましたが、正確にはDougie Jonesの妻でした。
(ローラ・ダーンが妻って、ちょっとリアリティーが無い〜)

・オードリーは、まだ。



ざっくりと、こんな感じです。
ブラックロッジのシーンとか、『不可思議』な現象やシーンは説明不可能或は説明するがの面倒すぎるので、ほぼ省きました。



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ディヴィッド・ボウイがイタリア語で歌ってる。それだけでただただ感動

いや〜、やられてしまいました。
マーティン・スコセッシ監督といい、巨匠レベルの映画監督はやはりすごい、衰え知らずです。
それほど期待して鑑賞しなかったイタリアのベルナルド・ベルトルッチ監督による『孤独な天使たち』(2012年、イタリア語題 Io e te、英語題 Me and You)に、泣いてしまいました。



音楽が的を得た使い方をしていて、その点にとても感銘を受けました。
ポップ音楽とかロック系のものを数曲以上使う映画って、けっこう曲を使い過ぎて失敗してるなと感じることがあるのですが、『孤独な天使たち』ではドンピシャリです。


去年亡くなった音楽界のレジェンド、ディヴィッド・ボウイさんの名曲『スペイス・オディティ』(Space Oddity)が使われています。
映画の後半の重要な場面で、そのイタリア語版が。
『スペイス・オディティ』のイタリア語ヴァージョンが存在するなんて全く知りませんでした。
しかも、歌詞が全く違うのです。
イタリア語題はRagazzo Solo, Ragazza Sola、英語題では Lonely Boy, Lonely Girl。
タイトルが示すように、オリジナルのような宇宙飛行士の話ではなく、とても悲しい愛の歌。
主人公の気持ちや状況を、よく暗示してくれていて、泣けるのです。



エンディングからスタッフロールで、オリジナルの英語版が使われています。
こちらの使い方も、適確すぎる。
北斗神拳みたいに、秘孔ついてくる。
ここでまた、涙。



英語圏では『孤独な天使たち』はそれほど高い評価を受けていないようです。
英国のアート/文化面では一番力を入れている新聞The Guardianでは3/5という辛い評価で、よくお世話になっているRotten Tomatoes(ロッテン・トマト、映画評論家による映画レビューを一か所にまとめたウェブサイト)ではたったの68パーセント。
そうなのか〜。
批評家って、すごいな〜。
中年のオバサンが、色々こじらしてる鬱気味な14歳の少年が主人公のの成長物語に感動して、何が悪い?


同じく色々こじらしている鬱気味の十代の少年が主人公の、同じデイヴィッド・ボウイの曲("Heroes")をテーマに使った、しかも同じ年、2012年に公開されたアメリカ映画『ウォールフラワー』(The Perks of Being a Wallflower)のほうが高く評価されているのに、私はどういう訳かハマれませんでした。
私にとっての決定打は、音楽にあるんです。
音楽の使い方が『ウォールフラワー』は雑なんですよ、音楽ファンから言わせると。
ということで、リア充になれない思春期まっただなかの主人公とボウイさん括りで、サウンドトラックの観点から近々この二作品の比較したいです。



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ディヴィッド・ボウイ一周忌に、映画『地球に落ちてきた男』を鑑賞

デイヴィッド・ボウイが星に帰って、はや一年。
それを祝うように、ボウイ主演の映画『地球に落ちて来た男』(1976)を初めて観ました。
私の人生において、初ボウイ体験は80年代でした。
異邦人というか宇宙人的というかアンドロギュヌスというか華やかな時代は終わっていて、おっさんになりきれないアヤシい存在として私の目には映りました。
それで、ボウイが一番輝いていた時代の映画にエイリアンを演じたというわけですから、それは楽しみ楽しみ。
だったんだけど、あれ?


ウィキ掲載のあらすじは以下の通り。
『ある日、宇宙船がアメリカ・ニューメキシコの砂漠地帯に落下する。
しばらくして後、トーマス(トミー)という非常に美しい容姿を持った1人の男が弁護士のもとを訪れ、人知を超えた9つの特許を元に巨大企業を作り上げる。
実は彼は落下した宇宙船に乗っていた宇宙人で、地球にやってきたのは、不毛の地となりつつある母星を救うという目的のためだった。しかし、そのビジネスの成功はやがて思わぬ結果を招く…。』


ハダカのシーンが多過ぎて、それが無意味過ぎて、単に観客に媚うってるだけじゃないのと面倒くさくなって、想像していたより世俗的過ぎて、なーんだボウイさんが出演しているだけの単なるB級映画じゃないのかと思ったら。
違った。


この先、ネタバレいきます。













勿論、ボウイ演じる、イギリス英語を喋る科学者トミーの言うことを信じて、旱魃で苦しむ故郷の星に残した妻と子供達のために地球にやってきて、水を持ち帰り故郷を救うという高潔なプランを持ったエイリアンが、地球人の女性と不倫関係に陥ってそれを金で解決しようとしたり、人体実験されたりして、酒に溺れていくという身もふたもないストーリーとして観ることもできます。

しかし、それにしては、いろいろ疑問が。
結局、これは英国から来た天才科学者の妄想なのではないか、という捉え方もできます。
英国のパスポート持っているし(最初のシーンで、質屋で見せている)、エイリアンであるという徹底的な物証はなく、地球に着地して破損して使えないなるよう宇宙船で他の惑星に行って旱魃の故郷を救うという考え方が、意味不明。
実はトミーの『不倫』相手、メリールーとの痴話げんかが『真実』を暗示しているのでは。
メリールーは、トミーに惚れ込んでいるので彼の言うことを一応は信じている、でも、たまに彼にとっては痛いところをついてきます。
彼の英国のパスポートが期限切れとか、故郷から何光年かかるのとか、『エイリアン』と罵ったり。
英語のalianは、宇宙人とだけでなく、外国人という意味もありますから。
メリールーは、トミーが宇宙人だという話を信じているフリをして、内心は彼が心の病気をもっていることを察していたのかも知れません。

物語の後半で、トミーはヘンな場所に監禁されます。
そして、人体実験されるのですが、ある日、唐突にトミーはドアが開いていることに気がついて、逃げ出します。
そこで観客が知るのは、この監禁場所は普通のホテルであったこと。
地下施設でも、人里離れた研究所でもなく、『オールドボーイ』のように窓のない閉鎖された空間に閉じ込められたのではなく、いつでも自由に移動ができる場所だったということ。
そういえば、ボーイの姿が映っていたし、メリールーは何の障害もなく楽々とトミーに会いにきたし、そのとき「ルームサービス」という単語が彼の口から出たし、彼のいる場所はホテルとは思えない幾つかのまったく違ったコンセプトの部屋の一番奥にあり、外界と結ばれているであろうドアのあるところは舞台かテレビのセットの裏側のような作り。
つまり、監禁されていたのではなく、トミーは本人の意思で(敵対するカンパニーから身を隠して)、或は鬱かなにかの心の病で(プロジェクトが邪魔されて失敗に終わったから)、ホテルに閉じこもっていただけで、人体実験も妄想であり、医者や看護婦は彼の往診にきただけではないのでしょうか。
つまり、映画の殆どのシーンは、トミーの妄想の映像化ではなかったのかということ。
しかし、最後のほうでは、他の地球人の登場人物は年をとっていくのに、トミーだけは全く変わらないのです。
それは、トミーが宇宙人だから加齢の速度が違うのではなく、彼の妄想の世界では、彼だけが老化しないのかも知れません。


では、何故ここまでトミーはここまで詳細な『妄想』をもつようになったのか。
勿論、総合失調症を抱えた天才科学者、という見方もできます。
でも、私はトミーはアルコール中毒で、それを克服する物語だったのではないかと思いました。
映画の最初から最後まで、執拗に登場するのは、無色で透明な液体。
最初の頃は、トミーは水を飲んでいます。
私の観た限り、最低2回、その水に何か白い粉を入れています。
これは、アルコールを絶つための何かしらのお薬だったのではないでしょうか。
トミーには、母星ではなく、母国である英国に妻も子供もいて、アルコール中毒のために家庭を壊してしまい、アメリカで科学者として一からやり直そうとして、新しいアイデンティティーの創造のために築き上げたのが『故郷を守るために地球にやってきた家族思いの科学者』。
最初のシーンで妻の指輪を質屋に売るというのは、過去と訣別する儀式だったとも思えます。
母星で起こったという旱魃は、アルコールを断っているためにおこるアルコールへの渇きのメタファーではないでしょうか。
中盤からはトミーが水を飲むシーンはなくなります。
それでも、飲んでいるのは多くが無色で透明の液体。
特に好んで飲んでいるのは、ジン。
ビーフィーターという英国の会社のジンが特にお気に入りのようでした。
ジンは、無色透明なスピリッツですから、端から見ると水のようにも見えるのです。


勿論、トミーが天才科学者であるということも妄想だという見方もできますが、ここだけは信じます。
だって、デイヴィッド・ボウイが最後に出演した映画は2006年の『プレステージ』で、演じたのはオーストリア帝国出身の謎めいた天才科学者のニコラ・テスラだったから。
ボウイの最初の映画も最後の映画も、外国から来た天才科学者の役。
なんだか、いいじゃない。


ボウイ演じるトミーは宇宙人で不運が続いて故郷に帰れなかった、というストーリーの映画として観ても、ボウイさんの細くて青白くて華奢な裸体をただただ拝む映画としても、それなりに楽しめると思います。
ただ、私個人としては、アル中治療中の英国人がアメリカで堕ちていく映画として捉えたとき、B級映画的な表現に納得し一番面白いと感じました。



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『エセルとアーネスト』英国の近代史や風俗を学ぶには良いテキストでした

気を取り直して、昨日セーブを怠っていたために消えてしまったブログネタのことは忘れて、再びレイモンド・ブリックスの両親の話をもとにしたグラフィックノベル『エセルとアーネスト』の最新長編アニメーションの感想です。


レイモンド・ブリックスといいますと、『スノーマン』で有名なアーティスです。

みんな大好きスノーマン。


でも、個人的には、こっちのほうが印象深い。

『風がふくとき』、トラウマ映画の代表作です。
冷戦時代に創られた、核戦争のおそろしさを老夫婦を通して描いたものです。
オバサンになってから観たら、核兵器よりも、政府によるプロパガンダとか、為政者への絶対の信頼がどんなに危険であるかとか、無知がうむ誤解とか、そういったものにより恐怖を感じました。
(以前、ちょっとブログに書きました 高齢化社会、英国でも問題
世間的には『スノーマン』の知名度のほうが高いので、レイモンド・ブリックスというと「心温まる児童文学作家」的なイメージが強いかもしれませんが、結構この方の作品はいろいろ闇が強いと思っています。
(良質な子供向けのものは、本であれアニメであれマンガであれ、結構ブッラックですよね。手塚治虫しかり、宮崎駿しかり)


そういうわけで、『エセルとアーネスト』、期待、大でした。
ブルックスの母エセルと、父アーネストが、1920年代に出会って、結婚して、家を買って、子供を産んで、戦争になって、戦争に勝って、子供が成長して、テレビを購入したり、アポロが月面着陸をしたりするのを観て、年老いて、猫を飼って、病気になって、亡くなる、という、それだけのことです。
ただ、時代考証がきちんとできていて、細かいところまで風俗や家庭にある電気製品なども描写されていて、アーネストが聞いているラジオや新聞から、だいたいいつの時代のことかが憶測されます。
普通だと、1944年とかテロップをいれるのに、そういったもの一切無し。
エセルとアーネストの会話から、年代が分かるのです。
そして、その夫婦の会話が、とてもリアル。
会話に、ちょっとした間違い、勘違い、見解のズレとかがあって、それが独特の二人の世界をつくっています。
この会話に適度な無知さと適度な誤解と適度な偏見をふんだんに取り込んだのが、『風がふくとき』です。
アニメーターとしてのブルックスも素晴らしいのですが、ふたりの会話は自然でユーモアがあって状況をうまく説明してしまっていて、抜群の観察力と再現力だと思います。
『風がふくとき』の老夫婦も、ブルックスの両親がモデルだということなので、『エセルとアーネスト』の二人にも通じるものがあります。


ただ映画として観ると、話の中心は最初から最後までエセルとアーネストなので、心理描写とか過去の話とはほぼ出てこないので、鑑賞していくうちにいろいろな疑問が生まれて、それが消化されないまま終わってしまう感じがしてモヤモヤしたまま。
私が英国人ではないので、風俗や文化的なモヤモヤもありました。
例えば、元メイドのエセルと、牛乳配達員のアーネストという、どう考えても収入が高く無さそうなカップルが結婚当初から家を購入できたことに、もやもや。
そして、1920年代後半の高級ではないふつーの家に、水洗トイレと浴槽付きの完備されたバスルームがついていたことに、驚愕。
エセルがレイモンドを産んだとき、彼女は38歳、ということは、結婚したのは34、5歳くらい。
当時としてはかなりの晩婚で、遅い初産だったでしょう。
実は、若いときに結婚していたのかな、とか、勝手に妄想してしまうではないですか。
でも、そういうところもスルーされるのです。
それから、アーネスト側の家族が全く出てこないし、明確な説明がないこと。
レイモンドが、子供のときに窃盗で警察に捕まったエピソードも、説明無し。
深読みすべきではないのでしょうが、戦中疎開していたレイモンドはやはり孤独で親からもっと愛されたくてそんなことをしたとか、悪いと友達にそそのかされたとか、やっぱり考えてしまいます。
そして、二人が亡くなって、さすがの私も涙ぐんでいたのですが、二人と一緒に暮らしていた黒猫のスージーちゃんがその後どうなったのか、説明無し。
せめて、レイモンドとその妻がスージーちゃんを家族とした、とか追加情報くれれば安心するのに。
二人の関係の表層だけを描写しながら、その二人の仲がどれほど深いのか、そして、ふつうに愛して愛されて生きてゆくというそれだけのことがどれほど美しくそして難しいことなのか、それだけを感じればいいのかもしれません。


あと、朝鮮戦争のことも言及されています。
よく知られていませんが(英国人すらよく知っていない)、英国は朝鮮戦争に参加しています。
勝敗が決まらなかった戦争なので、ほとんどメディアで語られたり大掛かりで有名なイベントがあるわけでもないので、英国では「忘れられた近代の戦争」ではないかと思います(そのためか、ベトナム戦争には参加せず)。
それから、第二次世界大戦が終わっても、しばらく食物によっては配給制度が続いた描写がありました。
大変な時代でした、本当に(陸続きのヨーロッパ大陸にある国々に比べれば、それでも良かったですねー、と言いたくなりますが。バターが不足して配給制度だったので国民が健康的になって心臓発作が減った、とかいう話を以前聞いたことがありますが、真偽はいかに)。


英国にいて、英国人嫌いになっているので、日本に帰って英国のことが懐かしくなってから観るとまた違った感想を持つかもしれません。
(一生、英国のこと懐かしいなんて思わない可能性、大きいですけどね〜)


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『エセルとアーネスト』鑑賞したんだけど

昨夜、長編アニメーション『エセルとアーネスト Ethel and Ernest』を観ました。
『スノーマン』などで有名な、英国の児童作家、レイモンド・ブリックスが原作の作品です。
ブリックス本人の両親をもとにした、仲の良いふつーの夫婦が、ふつーに生きて、ふつーに生活を送る、というふつーの愛の物語です。
英国人の琴線には触れるみたいですね。
でも、私にとっては余りにも英国過ぎてちょっとついていかなかったですが。



実は、セーブし忘れて、結構長いブログ書いていたのが、うちのマックが勝手にリフレッシュしてしまって吹っ飛んでしまいました。
今日は、これ以上、書く気力無しです〜。



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プロフィール

ぷうまま

Author:ぷうまま
愛猫ぷう、17歳の2016年7月、英国のEU離脱の衝撃が冷めないときに旅に出てしまいました。ぷうのいないロンドンで、なんとか適当にぐーたらに生きていけるように、ちょっとはがんばらなくちゃなぁ。

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