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三周忌

19歳で亡くなったぱっちゃん。
二日前の24日が三周忌だったのですが、なんとなくブログに書く気がおこらずのびのびになってしまいました。

去年のブログより。二周忌


実は、この1年のあいだにいいことあったんでです。
ぷうがすごく活動的になって好奇心が戻ってきました。
よほどぱっちゃんがいなくなってしまったのがショックだったのか、二年以上も走ったりせず猫じゃらしにも反応せず隠居をきめこんだ猫のような生活をしていました。
それがトイレの後、また走り始めました。
いつもぱっちゃんが走ってそして鬼ごっこに発展していました。
最近は帰宅すると、時々ぷうは玄関のドアのところまで駆けてきて、外の見学を再開し始めました。
一度、外に出て行って階段を上がって上の階まで行ってしまい、迷子になりパニックになったり。
ぱっちゃんがいた時は、彼女が率先して外見学していたものです。
度胸のないぷうは、そのぱっちゃんのやることを見たり真似したりするのが精一杯だったのに。
ぱっちゃんがいた頃のぷうが戻ってきました。


今でも茶っぽいものが暗がりにまるまっていると、ぱっちゃんがいるのだと思ってしまいます。
時々、ぱっちゃんI love you~~~~って叫んでます。
ありがと〜。
見守ってくれて。

2014-03-26 sannenn



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英国でペットが亡くなると

英国はいわゆる「動物愛護」のお国だそうですが、日本のようにペット専用の霊園などは私の知る限り存在しません。ペットは家族といっても、お墓をつくって弔うという感覚はないようです。やはり人間と動物の区別はキッチリした上での動物愛護精神なのでしょうか。日本人で仏教式のお葬式しか知らない私にとっては、英国式のペットへの離別の仕方は少し冷たく感じました。


ぱっちゃんが亡くなる前に、獣医さんから遺体をどうするかという説明を受けました。(動物病院で安楽死を選びました)。英国ではペットが亡くなったら、選択は以下のとおり。


1. 遺体を引き取る。
自宅に庭がある場合、ペットの遺体を土葬します。


2. 火葬にしてもらい、後で遺灰を取りにくる。
百数十ポンドかかります。


3. 遺体を引き取らないで、動物病院に置いてくる。
合同火葬です。費用はかかりません。


ぱっちゃんの時は、彼女の「おかあさん」である英国人の連れの意思を尊重して合同火葬を選びました。しかし、動物病院からからっぽのペットキャリーバッグを持ち帰ってから、私が後悔しはじめて「火葬にしたい」と言い出しました。頭では理解しているつもりでしたが、やっぱり駄目でした。「さようなら」を言う時間がないこと、遺灰というぱっちゃんがいた証がないことが辛かったです。


そして、ぱっちゃんの写真を飾って彼女のお気に入りのキャットフードやお水、おもちゃなんか供えました。お線香がないので、ふつうのキャンドルに火を灯して。お花も買ってきて飾りました。そうしないといられなかったようです。こういう一通りの「儀式」みたいなものをなんとなくはじめて気がついたのは、私はやはり日本人なんだということ。形式的なものでしかないとわかっていても、日本式の方法でないと「お別れ」ができないということ。


ぷうの時は火葬にしてもらって、遺灰は私が英国とおさらばする時に一緒に持っていくつもりでいます。


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二周忌

ぱっちゃんは、英国人の連れがペットショップで一目惚れして20ポンド払って里子にした女の子です。本名はPatsy, 私はぱっつおちゃんとかぱっちゃんとか呼んでいました。私にもなついてくれて、時々は一緒にねんこしてくれました(ぷうが嫉妬して邪魔しにくるので、なかなか長い時間一緒にいられなかったですが)。


赤ちゃんの時に里子になったぱっちゃんは英国人のおっさんによくなついて、必ずのようにおっさんのベッドの上でねんこしていました。おっさんはぱっちゃんの「おかあさん」でした。しかし、このおっさん、昔はかなりのヘビースモーカー、しかも英国人にありがちの窓を開けて換気をしないタイプだったので、人生の前半はタバコの煙にまみれての生活でした。


それでも、ぱっちゃんはかなりの健康優良猫。19歳と8ヶ月。そして、虹の橋をわたりました。


2010年の12月から、ぱっちゃんはソファで眠るようになりました。活動量は減り、食欲も徐々に落ちて、首のあたりから小さな腫れ物が。それはまたたくまに大きくなりました。


獣医さんに「寿命ですね。」と言われました。勿論、わかっていました。その獣医さんいわく、殆どの猫ちゃんたちを14〜15歳で看取っているとのこと。このあいだ20歳の猫ちゃんを看取って、その子が知る限り一番の長寿猫だったそうです。だから、19歳って、なかなかの天寿まっとう。でも、19歳になってもおトイレのあとどたばたと走り回ったりぷうと喧嘩する姿を見て、内心「この子は20歳超えするな」と勝手に信じ込んでいたので、事実を受け入れのはとても難しいことでした。「その時」は、急に訪れるのですね。


ぱっちゃんは後から一緒に住むことになったぷうと、仲良くなれずじまいでした。ぷうが男の子で体も大きいので、喧嘩するとどうしてもぱっちゃんが不利でした。でも、10センチくらい微妙に離れたところで寝ている姿を見ると、やはり「同居猫」として気を許し合っているような気がしました。


具合が悪くなってひとりでソファで寝るようになったぱっちゃんと、ぷうもソファで一緒に眠るようになりました。昼間も、ぱっちゃんとぷうは殆どソファで過ごしました。ぷうはよく私の枕元で眠るのですが、ぱっちゃんが心配なのか傍を絶対に離れようとはしませんでした。


そんなぱっちゃんが病気の時、3月11日の東北地方太平洋沖地震の発生です。ネットで情報を集めながら、私は泣いたり怒ったりぱっちゃんの前でしていました。苦しんでいるぱっちゃんに余計なストレスをかけたくなかったけど、事態が大きすぎて自制できませんでした。申し訳なく今でも思っています。穏やかな最期の時間をぱっちゃんに与えられなくて、ごめんなさい。


2013-03-24 ぱ3


2013-03-24 ぱ2


あどけないぱっちゃん。里子に来たばかりの写真だそうです。
2013-03-24 ぱ


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